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今日は部活があるから自分のギターを持って

学校へ登校するとめいちゃんがすぐさま駆け寄ってきた。



「え。Aなんでギターケースもってるの?」

「買ったんだよ〜。」

「軽音部入ったの!?」

「あれ、言ってなかったっけ?」

「聞いてないよ〜!!ひどい〜!!」



めいちゃんが大きな声を出すから

周りから注目される。

やめて。私はひっそり生きてるの。



「めいちゃんうるさい。」

「だってAが!!」

「廊下にも声聞こえてきたけど?」



私の後ろから聞き馴染みのある声が聞こえた。

なるせくんだとすぐわかった。

どれだけ私の教室に来るんだ。この人は。



「なるせくん、今日はどうしたの?」

「ギター背負ってる姿見に来た。」

「もう降ろしちゃったよ。

というかこないだ見たじゃん。」

「俺が背負ってたからちゃんと見てない。

もう1回背負って〜。」

「部活行く時でいいでしょ。」

「今がいい、頼む〜。」



めいちゃんが俺は見たよとドヤ顔で

なるせくんに自慢したため

より一層強く頼まれてしまい

なるせくんに弱い私は断れずに

もう一度ギターを背負った。



「あっはは。」

「・・・なんで笑うの。」

「A身長小さいから

ギターを背負ってるというか背負われてる感じ?」

「うるさい。」

「かわいいかわいい。」

「絶対思ってないじゃん!」



なるせくんは思ってるよと言いながら

私の頭をグリグリ押してくる。



「やめて、縮む〜。」

「縮め縮め。」

「ひどい。」



そんなやり取りをめいちゃんは

ボーッと見てると思いきや口を開いた。



「ねえ。2人って付き合ってるの?」

「・・・は!?何言ってるの!?ないない!!」



唐突なめいちゃんの発言に驚いて

ものすごい勢いで否定した。



「ふーん。ないんだ。」

「え!?」



私を睨むなるせくん。

え。なんで?



「もーいい、自分の教室に戻る。」

「え。なんで?ちょっと待って。」



私の言葉を完全に無視して教室を出ていく。

・・・なんで怒ってるの?

困惑してあわあわしてるとめいちゃんが口を開いた。



「Aって鈍感だね。」

「・・・え?」



めいちゃんは何かわかるのか聞いても

自分で考えな、と何も答えてくれない。

人と浅くしか関わってこなかった私には

なるせくんの気持ちが全く分からなかった。





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作品ジャンル:恋愛
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おだんご(プロフ) - こまさん» ありがとうございます!!自分のペースで頑張ります(*¨*) (2022年1月5日 18時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - めっっちゃくちゃ好きです。更新無理せず頑張ってください😌 (2022年1月5日 16時) (レス) @page17 id: a651c1321e (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 亜豆さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(*¨*)頑張ります!!! (2022年1月4日 12時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)
亜豆 - 私の日常に起きて欲しいストーリです。読み出すと夢中になり、すぐ読み終わってしまいました。これからも投稿頑張ってください。 (2022年1月4日 9時) (レス) @page13 id: 8e381d11c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます、嬉しいです、、(*¨*) (2022年1月4日 0時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おだんご | 作成日時:2021年12月30日 11時

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