48話:尊敬 ページ9
私が否定をして
遊佐さんがそれをまた否定する
私は心のどこかで
その否定の言葉を期待しているのだろうか
なんだか、自分がずるい気がしてならない。
気を使ってもらって
何かを与えられてばかり
その度に、私の調子が狂う。
『ゆ、遊佐さんはっ！！！』
膝の上に握られた手は
少し手汗でしめっている。
『…優しすぎます』
言葉が、上手く出てこない。
でも、いつも通りの態度とかじゃくて
何か私も貴方に伝えたい。
『そんな、遊佐さんのこと…』
「好き？」
さっきまでの空気が
一瞬にして変わる。
とてつもない爆弾発言をされ
勢い良く遊佐さんをみた。
遊佐さんは、いつ通りの笑顔でこちらを見ている。
何かが、プチンとキレた。
『あなたのそういう所が
苦手なんですよ！！！！！！！』
私は、決して好きなんて言う予定はなかった。
ただ“尊敬してます”という
後輩らしい言葉を、
優しくしてくれてありがとうございますっていう
気持ちを伝えたかっただけなのに
こ、この人は！
「えー？僕のこと苦手だったの？」
遊佐さんは、その言葉に傷ついたというよりかは
私の反応を楽しんでいる様子だった。
『ええ！そうです！！
そうやって人で遊んでくる所が
…苦手なのです』
少し感情的になりすぎたかと思い
声のボリュームを下げた。
遊佐さんは遊んでなんかないよと言う
だが、感情はおさまらない。
「苦手かー、でも無関心よりかは良いや
ほら、好きの反対は嫌いじゃなくて
無関心って言うでしょ？」
安心しきっているこの人を見ると
イラつくよりかは
呆れる感情の方が勝ってくる。
『ふーん、じゃあ嫌いでも
良いってことですよね？』
「それは駄目」
遊佐さんは、食い気味で
言葉を発する。
「悪い方向にはいかせない」
それはどういう意味なのかと
きこうとしたが
遊佐さんが心なしか自信ありげな
顔をしていたので
これ以上、突っ込まないようにした。
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縦の糸(プロフ) - 白雪様:ありがとうございます！もー！！本当にとってもとっても嬉しいです！！！遊佐さん、石田さんかっこいいですよね私も大好きです！コメントありがとうございました！頑張っていきます！ (2020年8月2日 0時) (
レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 好きです！！何が好きかと言われると全部ってなっちゃうんですけど全て好きです！！文章もとても好みな書き方(？)です！私も遊佐さんや石田さんの声本当に大好きなので、これからも無理のないように更新頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (レス) id: 8741436f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縦の糸 | 作成日時：2020年7月30日 1時
