丑の刻：ご挨拶 ページ15
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｢もしかして、その白い生き物の……？｣
｢……ふふっ、そうかもしれないね｣
そう言いながら兼定は目の前の木へと近づいていく。
この場所は森の中にあるのだけれど、この木一本だけがそびえ立ち、その周りはまるでドーナツのように空間が空いている。
真上に見上げるほどの大木。桜色の衣を纏うそれは森の中において異様な存在感を放ち、なおかつうっとりするほど神秘的。
２人の事で頭がいっぱいで木のことなんて全く見えてなかったけど、こうして見るとその美しさにため息がもれてしまう。
｢………雅だ……｣
｢………うん｣
今までこんなに見事な桜を見た事はない。
｢でっかいしキレーだよなー｣
｢なー｣
厚がにヘヘと笑いながら呟いた言葉に国俊も同調する。
｢………
きっと、その白い生き物がこの木の精霊なんだろう。
自分を見つけてほしくて、二人の目の前に現れたんじゃないのかな？｣
精霊、か……。
もしかして、寂しかったのかな？
……もしそうじゃないとしても、これからは大切にしないとね。
｢………よし、それじゃあこの木に挨拶をしよう！｣
｢おっ！いいんじゃねぇの。大将、何ていうんだ？｣
｢ん？挨拶が遅れたことと、これからこの本丸をよろしくお願いしますってことと、皆が息災であれるようにってことと、無事歴史を守れるよう見守っててくださいって言う｣
｢そ、それは多いんじゃないのかい？｣
｢そーだなー。それだと挨拶じゃなくてお参りみたいだぜ？｣
困ったように笑う兼定とそれに同調する国俊。
まあ、ちょっと多いかもしれないけど、多分寛容な心で許してくれるさ！
｢まあ、多分大丈夫だよ！｣
｢……ほーんとかー？｣
｢いいからいいから｣
いぶかしげな目で私を見ないでくれ厚。
そして並ばせてる間もジトーって見てくるし。
｢テキトーに挨拶するよりは、いいと思うけど？｣
｢…うーん。それもそうだな｣
やっと納得してくれた。
さて、私も並びますか！
横一列、手を合わせて…、
｢よし、……挨拶が遅くなってしまい、すみませんでした。まだまだ未熟な私ですが、審神者としてこの本丸をしっかり運営していきたいと思います。無事歴史を守れるよう、見守っててください。刀剣男士共々、息災であれるようによろしくお願いします！｣
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
