三振り目；見つけた ページ13
｢最後の手段って……一体何をするんだい？｣
｢うん……？………まあ、見てればわかるよ｣
………よし、意識を集中させろ。
体の中の霊力を洗練するんだ……………！
｢………ッ…………ふぅーーー………｣
…さて、霊力を使った術や技は審神者の十八番であり、むしろ使えないと審神者になれないくらい基本中の基本だ。
じゃあ、なぜそれが私にとって最後の手段なのか？
それはね、私の体質が大いに関係するんだよ。
もともと心臓が弱くて、体力もない。おまけにしょっちゅう体調を崩してしまう。
そう、いわゆる虚弱体質なんだ。
まあ霊的な力自体は素質あったから審神者になることはできたんだけど、霊力を使うと体力も削られるから手入れや鍛刀以外で霊力を使おうとすると体調を崩しかねないんだよね。私の場合は。
だからあまり霊力を消耗しないようにしているんだ。
………どれどれ、厚と国俊は………、
｢…………いた。ここから南西……馬小屋の奥だわ｣
｢よし、じゃあいこう｣
＊＊＊＊＊
｢おーーい！！あーつーしー！！くーにーとーしー！！どーこーー！！？｣
｢２人共、早く出ておいでー！｣
………うーん？おかしいなぁ。２人の神力をこの辺から感じるんだけどな。
｢……あ、主！あそこにいるのって……｣
兼定が指を指す方向には白い物体とちっこい赤い物体が。
厚の服と国俊の髪の毛だ。
｢ん？……………あ、ほんとだ！おーい２人共！！｣
急いで二人の元へ駆け寄る。
特に怪我をした様子もなく、眠っているみたいだ。
｢……ホッ。無事でよかったぁ〜｣
｢………しかし、何故２人はこんな所で眠っているんだ？｣
あごに手を当て、眉を八の字にさせながら兼定が不思議そうにつぶやく。
確かに本丸を案内していたはずなのに、何故こんな所に来たんだろうか。
｢とりあえず起こそうか｣
くっつきながら向かい合って眠る２人の間にしゃがみ込みその小さい肩を揺さぶる。
｢厚、国俊、起きて。起きてったら｣
｢……………んぅ………｣
｢………んー、むにゃむにゃ……｣
はーっ、寝起きわっる。
つーか私脚太いからしゃがんでるだけで足痺れるんだよね。１回立つか。
はてさて、どーすっかなー………？
……ん？兼定がおもむろに２人に近づいていったぞ。
何する気だろ？
｢………起きないんだったら、今日のおやつはなしかな？あーあ、せっかく作った桜餅も主の腹の中に収まってしまって＿｣
｢ハッ！！俺のおやつ！！！｣
おい。
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
