８０話 能力について ページ37
｢｢……いや、俺知らねぇよ？｣｣
最初に言葉を発したのは優一郎と君月君だった。
「あれ、そうなの？｣
｢いや、だってさ、治癒能力のせいで大変な目にあったー、とは聞いていたし実際俺も治してもらったことあるけどさ、残りの２つは初めて聞いたぞ｣
第一見た事ないし、と優一郎は呟いた。それに同調するかのように君月君もウンウンと頷く。
｢そう？私優一郎の前では結構使ってるんだけどなぁ。４年前フェリドを銃で撃った時とか。あの戦場でも使おうとしたし。…あ、あとクローリーに捕まった時も使ったよ｣
｢！だから僕達より早く前線に向かったのにあんなに遅かったんだ……｣
｢それにしたって、そんなにすごい力があるなら、あの戦場で吸血鬼を殲滅できたんじゃないのか？仲間だって……あんなに、…あんなに死ぬ事はなかったんじゃないのか…｣
苦しげに呟いた三葉ちゃんは、私を強く睨んだあと、うつむいて黙ってしまった。
｢………ですが、もしもAちゃんが人前で能力を使っていれば、今頃軍の研究所にでもいたでしょう。彼女の身を守るためなら、仕方がない事もありますよ｣
シノアちゃんがそう言うと、三葉ちゃんは｢わかってるさ、そんなこと｣と言って冷めたコーヒーをすすった。
｢深夜兄さんは知っているんでしょう？Aちゃんの能力のこと。能力のことを秘密にしたのも、あの人の提案なのでは？｣
｢当たり。そのとおりだよ｣
私がそう言うとシノアちゃんは｢やはりそうでしたか｣と言って笑った。
｢彼は柊家の怖さをよく知っていますからね｣
｢柊家か……。確かに恐ろしかったね。柊暮人は、本当にシノアちゃんや深夜さんと血が繋がっているのかって疑ったよ｣
｢あれ、もしかしてAちゃんは知らないんですか？深夜兄さんは養子なんです。
………まあそれにしたって、あの人の冷徹さは群を抜いていますが｣
＊＊＊＊
お知らせ
ニュースでやっているかと思いますが、北海道で地震が起きました。
作者は北海道在住です。現在進行形で停電中なので、落ち着くまでしばらくの間更新を停止させていただきます。
テストだったりなんだりで更新できていない事が多々ありますが、ご理解の程よろしくお願いします。
８月１６日
お待たせいたしました！明日から更新再開させていただきます＜(_ _)＞
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まなみ(プロフ) - ローズさん» 始めまして！そう言っていただけて嬉しいです！今ちょっとスランプで書いては消して書いては消してって更新進んでませんが、待っていただけると嬉しいです！ (2020年5月28日 13時) (
レス) id: 7ddd48e5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ(プロフ) - はじめましてヽ(*´∀｀)ノ小説本当に楽しかったです！ウルド様とキルク大好きなので待ってます (2020年4月23日 9時) (レス) id: 9c4c55a475 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - アカリさん» はい！頑張ります！ (2018年11月14日 20時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - まなみさん» 成る程判りました！進路決定とバイトの両立は大変なので頑張って下さい!!油断大敵ですよ〜 (2018年11月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - アカリさん» なるほどそうでしたか。えっと、すみません私成り代わり系が苦手でして……。あと今進路のことやバイトで忙しいのでそもそも占ツクにあまり来れず、書くとしても来年になってしまいます。すみませんせっかく作品のリクエストを頂いたのに。 (2018年11月14日 20時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年7月8日 21時
