6.異形 ページ8
言霊が緩まった瞬間、見習いさん側の刀剣達は一斉に私に刃を向けた。
「ガキィッ「な、なんだこれは…」」
刀剣達は刃が私に届かないことに、驚く。流石に霊力が限りなく少ない私を仕留められないのはびっくりしちゃうよね…。すると、膝にいる五虎退が震える。
『どうしたの?五虎退?』
五虎退は顔をガバッと上げ、
「主様……もう、無理…
ぷ、ふぅーーー!本ッッ当こいつらバカだよねー?!ww何も策無しに無防備になるわけないでしょ?普通ー!ww」
片手で指を指し、口元を抑えてケラケラさ笑う五虎退に私はそうねと笑顔で返す。刀剣達は馬鹿にされていることに反抗するより、五虎退の様子に驚きを隠せないでいた。まず、1番に反応したのは言わずとも分かるだろう長兄。
「五虎退…なのか?いやまさか、そんなわけない…。では、誰なんだ?そのようなこと五虎退が言うはずが…」
「え、はあぁ〜?!え、何?一兄僕のこともわからないのぉ?」
「いや、違うんだ。これは…」
ドン引きと言った表情で一期を見る。裏切っていたものとはいえ、同じ刀派で兄弟それさえ分からないとは…かなしいな。一向にゴニョゴニョ言うだけでいる一期に五虎退は…
「こうなると思ったよ!こうなるのが嫌だから頑張って今まで" 五虎退 "をやってきたのに!そもそもなんだよ五虎退って?弱々しい?泣き虫?オドオドしてる?そんなの僕じゃない!イメージ押し付けないでよ!?
最後くらい" 僕 "を見てよ?!一兄!?」
「!!」
五虎退は泣いていた。先程の演技ではない。
それは今までの孤独に耐えてきた五虎退の悲しみの咆哮だった。それを見ていた私は五虎退が鍛刀されたときのことを思い出していた。
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あに芋 - 五虎退かわいい!!あとめっちゃ面白いです!!続きが気になります・・・ (2020年3月13日 23時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 活発な五虎ちゃんも可愛いです!! (2019年4月20日 14時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精キリンロング - ひゃーっ!こんな五虎退君も良いですね!審神者になりたい…( ˘ω˘ ) (2019年4月17日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
キラザクラ - すみませんてっぱってました。気にしないでください。 (2018年9月11日 7時) (レス) id: 4bb936cede (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - キラザクラさん» ?一寸何を云おうとしてるのか分からないです。 (2018年9月5日 14時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午後のミル貝 | 作成日時:2018年8月17日 22時