【刀剣乱舞】気にしませんから。

7.違和感 ページ9

五虎退は私の初鍛刀である今剣の次に鍛刀された。
その頃の私は見習い研修を無事に終え、すぐに担当さんが配属され、担当さんとの面会、その後審神者名や本丸の設備について説明など…色々多忙だった。

「僕は五虎退。退けてないよ？だって虎さんが可哀想だしね！」

『よろしく、五虎退。私は貴方の主の「海豚」。何か体に異常はないかな？』

研修先の五虎退様(流石に研修先の刀剣を呼び捨てにするのはいけないため)ってこんな感じだったっけ？
五虎退は手を動かしたり、飛んでみたりしていた。
そして笑顔でこっちを見る。
「ないよ主様！人の体って不思議だね？とってもあったかい…。」

可愛い！なんだこれは？母性本能が乱舞してしまう！これが我が子を持つと言う感覚なんだろうか！
私はいつのまにか五虎退を抱いていた。

「わあ、何どうしたの主様⁈」

『そう！そうなんだよ！人はとってもあったかいんだよ五虎退！」

急に抱きつかれた事に呆気にとられてた五虎退だが抱きしめ返してくれた。

「本当にあったかい…」

ぎゅーっと抱きしめ合っているとタタタと可愛らしい音が聞こえてきた。

「あー！！？ずるいです！ぼくも混ぜてください！」

『オッッフェヴッ』

今剣が飛んで私の背中にダイビングしたおかげで変な声が出た。それに五虎退が吹き出して、それにつられてみんなで笑った。

「え、何々〜？なんか楽しそうじゃん。俺も混ぜてよ？」

『いいよ、ほらおいで』

そこに加州も加わったが、私がそこでバランスを崩して尻餅をついたことでまた皆んなで笑った。五虎退に対する違和感などとっくになくなっており、こんな日々が続けばいいと思っていた。

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