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#142 ページ42

玲於side




俺が顔を近づけると、当たり前のように目を瞑るA。


こいつは、慣れてきている。


ここの男達の欲望のままに愛されることを
当たり前に思い始めてる。


このままじゃAは、一生外の世界に出れない。




だから俺はAに話した。

一生懸命話した。





「でも…玲於さんだって一緒じゃないですか」





そう言われた。





玲「…そうだな…俺も…同じだ」




Aがこうなってしまった原因は
俺にもある。

自分の手でカゴの中に入れた鳥は、
自分の手で放す。




玲「…Aのことを片時も離したくなかった」

「っ…」

玲「愛してたんだ。
誰の目にも触れさせたくなかったし、俺の事だけ見てればいいって思った」

「じゃあっ、!」

玲「でも、お前はこのままここにいれば、
一生あのカゴの中で外に出ることも無く、俺達と一緒に死んでいくんだぞ」

「っ…」

玲「彼と行けば、青空の下を歩ける。
好きな時に好きなところへ羽ばたける」

「玲於さん…」





Aの目が揺れた。





玲「樹くんと、行け」





Aの目に涙が溢れた。





「どうして…ここまでしてくれるんですか…ッ」





美しすぎる頬を伝う涙をキスでぬぐう




玲「…愛してるからだよ」




愛してる…愛してるよ、A








玲「光の下で生きろ、A」







お前が光るためなら、俺はどれだけ濃い影にでもなるよ

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ゆりか(プロフ) - ドロドロ楽しみにしてます^ ^ (2020年11月22日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあさの | 作成日時:2020年11月21日 23時

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