検索窓
今日:8 hit、昨日:6 hit、合計:41,807 hit

#130 ページ30

you side





玲「…怖いか?」

「っ、」





後ろから聞こえる声。


ずっとここから見てたんだ。


私が何をしてるか、何を見ているか、
どこにいるか、ずっと…ずっと…


玲於さんの質問には答えられなかった。

さらに大きな衝撃が襲ったから






玲「…樹くん…」

「っ、」

玲「彼なら…Aに本当の愛を教えてくれる気がする」

「何言って…」

玲「分かったろ?
ここに本当の自由はないんだ」

「っ…でも樹にはもう…」

玲「あれは彼女じゃない。
樹くんのお姉さんだよ」

「…え?」

玲「…亜嵐くんが…その日に会うように仕組んだんだ。桜って女のことも。Aに近づく人間は全て排除」

「そん…な…」

玲「亜嵐くんの愛への依存は、異常だ。
俺達は亜嵐くんに拾ってもらった身だから、捨てられるのが怖くてずっと素直になれなかった…」

「…だから…」





だから亜嵐くんはいないって玲於さんが言った時、皆あんな安心した顔したんだ…



てことは、樹は私を裏切ってなかった?

樹は…ただ…






玲「…樹くんは今でもお前が好きだよ」

「えっ…」

玲「だから、あいつのとこに行くなら、俺は止めない」

「っ…でも…私が行ったら…」

玲「うん、こいつらは…どうにかなるかもね」





モニターにうつる5人

さっき私に愛を伝えてくれた人達




玲「…このままお前がここにいれば、
きっとお前はこいつらにめちゃくちゃにされる」

「え?」

玲「毎日、毎晩違う男に抱かれて、誰の目にも触れることはなく、ココで死ぬまで暮らすことになる」

「っ…」

玲「そんな生活、俺はお前にしてほしくない」

「でも…」

玲「来週の夜12時。
樹くんがあの公園に来る」

「えっ?」

玲「その時、お前が樹くんを選ぶなら、行け」






玲於さんの方を振り向く、

彼の顔は、影で見えなかった






玲「この家の事は、俺が何とかするから
考えなくていい」

「っ、」

玲「お前の…将来を考えろ…」

「…どうして…どうして玲於さんはそこまでしてくれるんですか?」

玲「っ、」






玲於さんの手が私の頬に伸びる。

パソコンの光で照らされた彼の顔は、
とても綺麗だった








玲「あんたには光が似合う」







その言葉を言ってから、玲於さんは
パソコンの電源を元から切った

#131→←#129



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
214人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , RAMPAGE , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆりか(プロフ) - ドロドロ楽しみにしてます^ ^ (2020年11月22日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まあさの | 作成日時:2020年11月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。