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#121 ページ21

慎side





俺の隣でスヤスヤと眠るA



至るところに俺の印をつけてる。




そんなAを俺は兄さんからもらったカメラで撮り続ける






慎「…綺麗だ…」





こんなにも心惹かれる人が、この先現れるだろうか。




慎「あぁ…可愛いA…」





俺が死んだ時は、この写真と共に焼いてね。

あの世でも君を忘れないように。






「…慎…さん?」

慎「あぁ…起きちゃった?」

「何撮ってるんですか//」

慎「可愛くて」

「もう…//」





お互いが裸なことなんて気にせずに、
Aを抱きしめる





慎「Aのおかげで、今までで1番幸せな誕生日だったよ…」

「言いすぎですよ、」

慎「ううん……俺さ、実は今日誕生日じゃ無いんだ」

「…え?」

慎「亜嵐兄さんに見つけてもらった日を誕生日にしたんだ」

「…」

慎「俺の両親は2人ともエリートでさ?
いつも家にいなかったんだ。
両親に振り向いてもらうために、いろんなことした。でもどんな賞をとっても喜んでくれなくてさ笑」

「…」

慎「でもたった1度だけ、俺が撮った写真を綺麗だって言ってくれたんだ。超嬉しかった。
でも、ある日家に帰ったら子供がいたんだ」

「…子供?」

慎「うん、俺の弟だって言われた、笑
俺がとった賞は全部捨てられてて…
言やれたんだ。もうお前はいらないって」

「…そんな…」

慎「どうしたらいいんだって思ったよ笑
でも亜嵐兄さんに出会ってさ、言ってくれたんだ

"その写真みたいに、綺麗な家族にならないか"

って」

「綺麗な…家族…」

慎「お互い何者か知らないのに、兄さんは受け入れてくれたんだ。何か撮るたびに褒めてくれた。
だから俺の誕生日はそんな人に出会えた記念日にしようって思ったんだ…」





流れる沈黙、重い話しちゃったかな





「慎さん、」

慎「…ん?」

「お誕生日、おめでとうございます」

慎「っ…」





普通の言葉なのに、何かが重く刺さった。


なんなんだろう、この子は。

やっぱり、手放すべき存在じゃない





慎「…やっぱり好きだわ」

「…え?」

慎「俺のものにならない?」

「っ…」

慎「ゆっくり考えといて、」

「…はい」






Aに服を着せて、部屋に返した。

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ゆりか(プロフ) - ドロドロ楽しみにしてます^ ^ (2020年11月22日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあさの | 作成日時:2020年11月21日 23時

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