You are mine 3 (ページ16)

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you side

「おはようございます…」

店「っ…」

いつもなら店長が明るく挨拶してくれるのに…

他の人も、私が来てると気づいてるはずなのに、挨拶を交わしてくれない

店「…あっ、皆！今日から新しく入った○○ちゃん！洗い場を担当してもらう！」

「…え？」

○「よろしくお願いします！」

店「…だから…今日は…もう大丈夫です…」

皆、その子には明るく挨拶した。

今まで私に向けられてた笑顔は、一気にその子注がれた。

店「っ…おっ！桜ちゃーん！」

桜「おはようございます」

桜さんだ…

いつも通り、いびられると思ってた

店に入ってきた桜さんは、私を見ても、何も言わずに更衣室に入っていった

バイト最後の日なのに…誰も何も話してくれない。

私は店長に話しかけた

「あの…店長…」

店「…お給料は…あそこに置いといたから、取って帰って…」

「…私何かしましたか？」

店「っ…今までお疲れ様…ごめんね」

店長が謝った意味が、よく分からなかった。

私は勇気をだして、桜さんに声をかけた

「…あの…」

桜「っ！話しかけないで」

「っ…どうして」

桜「あんたと関わったらあの男に何されるか分かんないからよ」

「あの男？」

桜「この前あんたのこと迎えに来た人」

亜嵐さん？

「一体何が…」

桜「いいからあんたは早くここを辞めて」

「っ…」

桜「あんたのせいで皆怯えてるの。
早く消えて」

桜さんはそう言うと着替えてホールに出ていった

店を出る時、私は誰にも挨拶をされず、
机の上に置かれたお給料を持った

「…今まで…ありがとうございました…」

一応、キッチンを出る前に一礼した。
誰も返してくれなかった。

裏切られることは慣れてた。

今まで優しくしてくれた皆も、私が用済みになればこうなる。

人は簡単に裏切られる。

でもそれも分かってたことだった。

そんな私に追い打ちをかけるように、
その光景が目に入った

「っ…」

仲良く歩くカップル

「…いつ…き？」

女の人と腕をくんで歩く樹の姿。

今日はバイトでしょ？

どうして女の人と2人で歩いてるの？

私のこと…好きって…

本当の愛を教えてくれるって…言ったのに…

"亜『彼の愛はいつか君に向けられなくなるよ』"

あの時の亜嵐さんの言葉。

○「…A」

「っ…亜嵐…さん」

亜「おかえり」