You are mine 3 (ページ32)

今日:4 hit、昨日:22 hit、合計:41,902 hit

#132 ページ32

you side

「亜嵐…さん…」

静まり返るリビング

"どうやって誤魔化そう"

ここにいる誰もがそう思っただろう

だけど、彼は意外にも普通だった

亜「僕がいない間に仲良くなってて、嫉妬してしまうよ、笑」

龍「っ、あ、亜嵐くんも一緒にご飯食べよーや！」

壱「全員揃ってるしな」

亜「うん、そうしようか、」

彼は知らない。

ここにいる7人のうち、5人は恋をしていることを。

「…ずっとこのままがいいな…」

龍「っ…」

北「…A…」

彼以外の6人は知っている。

この時間が永遠ではないものとゆうことを。

亜「どうして永遠じゃないと思うの？」

私は焦った。

いつか私が誰か一人だけを愛するから。

なんて言えない

「えっと…」

玲「命は…永遠じゃないから」

「っ、」

玲「いつか皆いなくなる。だから永遠じゃない」

玲於さんの声が、静かなリビングに響き渡る

亜「…確かにそうだね」

亜嵐さんは私を見る

亜「大丈夫だよ、この時間は命ある限りずっと続くよ」

「っ…そうですよね…」

上手く誤魔化せた。

全員が安心して、また食事を始めた

亜「誰かが恋でもしない限りね」

「っ！」

一瞬で場の空気が凍った。

誰一人、普通に食事をできなかった

亜「僕が気づかないと思った？」

玲「っ、聞いてたのか？」

亜「そんなことしなくても、目を見れば分かる」

亜嵐さんが全員の顔を見渡した

亜「みーんな、盲目」

「っ、」

彼は気づいてた。

いつもと違う雰囲気に。

亜「…皆、本気でAに恋してしまったんだね」

優しく問いかける亜嵐さんに
全員がうつむく。

それが答えだった。

亜「…分かった」

彼は意外にも優しかった、

優しく、温和に

亜「_______家族をやめよう」

冷たく、鋭い言葉を放った