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藤ヶ谷side
目を開けると、そこには渉が立っていた
「…わ、たる、?」
気付いたら俺は泣いていた
渉も俺につられるかのように微笑みながら泣いていた
「おかえり、太輔。」
俺はその言葉に安堵し、微笑み返した
何故泣いたのか
それは渉がいたからとかじゃなく、やっと人という存在に会えたから
なぜ微笑み返したのか
それは心から信頼出来るメンバーに会えたから
探し求めてた人達にやっと出会うことが出来たから
だけど、
それは俺の心の中にあるだけで言葉では表してない
だから、
偶然見舞いに来ていた玉
…玉はそんな俺達の言動を見て勘違いを起こした
“ガヤの傍には横尾さんがいる”
“俺はそんな2人の輪に入ることは出来ない”
『俺はもう必要ない』と_______________
俺が目を覚まして渉はメンバー、マネージャーに連絡を入れた
マネージャーがすぐに来て俺達が戸惑うほど号泣していた
それだけ心配していてくれたんだと実感させられた
その後ニカ千が叫びながら訪れマネに怒られ、北山が俺の姿を見た途端膝から崩れ落ちた
「お前が無事で、…本当に良かった。」
初めて北山の本音を聞いた気がした
数分後、暗い顔をした宮田が入ってきた
その手は僅かに震えていた
「みや、た?…どうした?」
「ガヤさんっ、」
宮田は俺めがけて抱きついてきた
「宮田やめろ!藤ヶ谷は今目覚めたばっかでっ!」
「_______ガヤさん、本当にごめん。俺のせいでっ、」
俺は宮田の頭を撫でながら言った
「宮田のせいじゃないよ。俺が宮田を助けたくて勝手に動いただけだよ。
…だから、俺のせい、なんて言葉言うな。な?」
泣き続ける宮田を俺はゆっくり安心させるように抱きしめた
「あいつは何してんだ?」
そう発したのは北山だった
渉がメールを送ってから数時間はたつ
だけど、返信すら既読すらついていなかった
「今日はもう既に仕事は終わってるはずなんだけど…。」
マネージャーが手帳を見ながら応える
珍しくはないことだが、玉は返信はあまり多い方ではないが既読をつけるのは早い方だ
でも、今日は疲れて早めに寝てしまった可能性もある
「玉は忙しいから寝ちゃってるんだよ、きっと。」
「俺らが暇で来たみたいな言い方やめろや!笑」
この後、明日も全員仕事があるので帰り、マネージャーも心配しながらも帰っていった
俺も幸せに包まれながら深く眠った
俺らに異変が起こるまで後少し…
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萩蘭(プロフ) - コメント失礼します!とても見やすいです。見にくいと思ったことはありません。これからも応援しています!更新よろしくお願いします! (2017年4月3日 1時) (レス) id: 725e1ca99b (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - かおりさん» お久しぶりのコメントで舞い上がってしまいました笑ありがとうございます!更新頑張りますので、楽しみにしていて下さい! (2017年4月2日 22時) (レス) id: dda4185c4e (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 藤玉最高です!続き楽しみにしてます!! (2017年4月2日 20時) (レス) id: bfe6691d20 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 大学いもさん» コメントありがとうございます!続きお楽しみにしてて下さいね。私も藤玉大好きです♪更新頑張ります! (2016年12月4日 16時) (レス) id: dda4185c4e (このIDを非表示/違反報告)
大学いも - めっちゃおもしろいです。これから玉は、どうなるなるんだろ・・・。楽しみです。藤玉がとっても大好きなので早く続きがみたいです。更新頑張って下さい♪ (2016年11月30日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるごん | 作成日時:2016年7月6日 14時