この想い届けば

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藤ヶ谷side

北山の家での宅飲みから数日たった

今にも壊れそうな玉だったけど宅飲み以降、徐々に回復していき以前の玉に戻りつつあった

メンバーも俺も安心していた



誰もが皆安心しきっていたんだ


今日は雑誌の撮影をし終わり、メンバーそれぞれ思い思いに過ごしていた

すると、ノックもせずに1人の男の子が入ってきた
見た目からすると小学校低学年ぐらいだろう

ドアの一番近くにいたニカが話しかけた

「僕、どうしたの？一人で来たの？」

「お兄さんだあれ？」

「二階堂高嗣だよ。」

「にかいどう、たかし…」

男の子がそう言った瞬間ポケットからカッターナイフを取り出した

「..やっと会えたぁぁぁぁぁあ！」

男の子がニカに近づきカッターナイフを切りつけた

「っ、いってぇ..」

ニカの左肩から血が滲み出る

男の子はニカの苦しんでる顔を見て興奮し、カッターナイフを振り回し出した

俺達は男の子から離れるように距離を取った

「ねぇ、もっと遊んでよぉ！！！」

男の子が言うと、ニカに向かって走り出した

「ニカ、逃げろ！！」

俺は咄嗟にそう言うしかなかった









「っ、、ふざけんなよっ！」

ニカの前には北山が立っていた
北山は両手でナイフを握ってニカを庇っていた

男の子は北山の怒号に圧倒されて固まっていた


北山の怒鳴り声で近くのスタッフが男の子を連れていった

部屋から出る際どこかを見つめながら微笑んでいた



その後北山と二階堂は病院に行き処置をしてもらった
北山は軽傷だったけれど、ニカは傷が深すぎて何十針か縫ってもらった

ニカの処置が終わりニカが北山に笑顔で言った

「ミツ、ありがとう、助かった。」

「俺の大切なメンバーだからな。」

北山は照れくさそうにそう言った
2人とも大事にならなくて本当に良かった


だけど、








この出来事から俺達の日々が変わっていった

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