この想い届けば

＊14＊ ページ15

「着いたよ。」

「あ、うん･･･。」



どうしよう。緊張しちゃうよ。





･･･何もありませんように･･･。







ガチャ


「どうぞ。はいって。」

「･･･おじゃまします。」


ワン！ワン！

「ベル、ただいま！しーっ。」

･･･クゥーン

「ふふ。ごめんごめん。ベル、おりこうさま。」

「この子がベルちゃん？」

「そうだよ。ほらベル、挨拶して？」


･･･ジーーｯ

「･･･玉もベルも人見知りだったね(笑)」



「･･･はじめまして。玉森裕太です。」


･･･。ワンワンワン！(フリフリ)

「私はベルです。よろしくね。だって。」

「ふふ。こちらこそよろしくね。ベル。」

ワンワン！

「よし。ベルご飯食べよっか！

玉、ちょっと待ってて。」

「うん。」




゛ベル！おいでー！ ゛
゛ワンワン！ ゛









ガヤ、とってもいきいきしてるなぁ。
ふふ。こんなガヤ、滅多に見れないよ。






･･･今日来て良かったかもね。









「玉。俺、お風呂入れてくるからさ、ベル見ていてくれないか？」

「うん。いいよ。」









ワン！

「ふふ。どうしたのベル。」

ワンワン！

「おわ！･･･ふふ。こんにゃろー(笑)」

ワシャワシャ ペロペロ

「はは。ベル、くすぐったいよ！(笑)」

ワンワンワン！！




「あはは！もうそんなに仲良くなっちゃったの？珍しいなー。」

「ん？ガヤ、何が珍しいの？」

「ベルはさ、初対面の人には絶対自分から近寄らないし、舐めたりしないんだ。

でも、玉は分かったんだろうね。

･･･俺の大切なメンバーだって。」

「･･･そうなんだ。」






゛俺の大切なメンバー ゛そう思ってるんだ。



･･･嬉しいけど、なんか悲しいな。



「玉、お風呂入っておいで。

服と下着は俺のやつ使っていいからさ。」

「あ、ありがとう。」



ぱたぱた




バタン






「･･･ベル。俺今日大丈夫かな。」

クゥーン？

「ふふ。･･･まだ大丈夫。今日じゃないから。」

＊15＊→←＊13＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す