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1つ目のアプローチ 4 ページ9

人知れず失恋した私には全く気付かずに、五条先生は誰かに電話をかけ出した。

どうやら誰かに恵くんのスケジュールを確認させているらしい。

…恵くん、今どこで誰と任務してるんだろ。
綺麗なお姉さんとかだったらどうしよう。
…いや、どうもしないんだけど。
私、既に失恋決定してるし。


ルーズリーフをぼぅっと眺めながらそんなことを考えていたら、いつのまにか五条先生の電話は終わったようだった。


「Aって3級だよね?」

『そうですね…万年3級の予定です。』

「…そんな弱気じゃ困るなぁ。せっかく恵と一緒に任務に行かせてあげようと思ったのに。僕の夢の為にもAには強くなってもらわないと。」

『…え?恵くんと任務…?』


「恵は2級呪術師だからね。本来は単独任務が許されてるんだけど、A、しばらく恵と同じ任務にあたりなよ。もちろんあくまで任務だからね。Aもちゃんと呪霊退治はするんだよ。あとはお勉強かな。恵は2級呪術師として入学してきただけあって、割と戦闘センスも高いからね。戦い方の参考にすると良いよ。」

五条先生の言葉に沈みかけていた気持ちが、急浮上するのが分かった。
何という粋な計らい。
この人見た目は不審者そのものだが、なかなか出来る人に違いない。
どのみち自分にチャンスは無さそうだが、単純に恵くんと仲良くなる絶好の機会だ。
(下心が全くないとは言えないが。)


椅子から立ち上がって、思わず五条先生にハグをした。
ハグというよりもコアラが木に止まるように抱きついた、と言った表現が近いかも知れない。

『流石!五条先生!』

「でしょ?まぁAは流石って言うほど僕のこと知らないでしょ。適当に煽ててるのが丸わかりなんだけど。じゃあ今からは、僕、『五条悟という男』について授業するよ。ちゃんと椅子に座りなさい。」

適当に煽てようとしたことバレていたか。


椅子に座って、先ほどまで出していたルーズリーフやペンを仕舞おうとしたところで頭にデコピンを食らわされた。

ただのデコピンのはずなのに、めちゃくちゃ痛い。


「オイオイオイ、Aちゃん。僕の話は書き留めないつもりなの?今からする僕と言う最強の男の話、これは試験に出るよ!赤点取ったら恵との任務もナシ!」

と卑怯にも恵くんとの任務を引き合いに出してきた為、私は渋々新しい真っ白なルーズリーフを机の上に出すのだった。

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ユリ.(プロフ) - ひなりーズさん» ジャジャジャーン!(笑)こちらにもいらっさいませ(^^)しばらく更新止まってたんですが、あっちがひと段落したのでぼちぼち書いてます♪ありがとうございます☆私もひなりーズさんの小説見つけちゃった☆またコメントしに行きますねっ!! (2021年6月20日 15時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひなりーズ - 呼ばれてないし!飛び出てもないけど!ジャジャジャジャーン!! お久しぶりぶりです!私ですよ!私!←私私詐欺  オススメに出てきて、好きだなぁと思って作者さんの名前をみるとまさかのユリ.さんでビビりました。好きです!応援させてもらいます! (2021年6月20日 13時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月7日 9時

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