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2つ目のアプローチ 6 ページ17

笑い声の主は補助監督だった。

「すみません…なんかコント見てるみたいで。仲良いですね。」


【仲良いですね】

頭の中でその言葉だけがピックアップされ、自分の中にじわじわと染み込んでいくようだった。

私たち、仲良さそうに見えるんだ。
嬉しい、今日一嬉しい。


ニヤニヤと緩まる頬を押さえていると、恵くんが口を開いた。


「いや、コイツが馬鹿なだけです。仲良いとかじゃありません。」


『照れるなよ。』


「照れてねぇ。ていうか口調変わりすぎだろ。」

補助監督はさらにクスクスと笑う。

「もういいか?注文するんで、店員呼びますよ。」

呆れたように呼び出しボタンを押す恵くんは、テキパキと自分と私と補助監督の注文を店員に伝えた。

その後は適度に話をしながらご飯を食べて、補助監督の運転する車で高専へと帰り、それぞれ自室へと帰った。

部屋に入って、すぐにベッドにダイブした。
今日はなんだかとても進展した気がする。
2つの目アプローチ、【たくさん一緒に出掛ける】に挙げていた「ファミレス」を達成した。
2人きりではなかったが、達成は達成だ。

この調子なら、なんだかどんどんいけそうな気がする。

硝子さんのところに行くのは明日でいいや、重くなる瞼に耐えきれず、ゆっくりと意識を手放した。










朝までぐっすり寝た私は、シワシワになった制服と、五条先生の「報告まだ?なんか恵から怪我したって聞いたけど。ちゃんと硝子のとこ行ったよね?あと僕の粋な計らい、感謝してよね!」というメッセージに少し青くなった。

報告はまた今度直接します!怪我は…まあ大丈夫です。粋な計らいとは…?という返信メッセージを打ったところで、もう1件メッセージが来ていることに気がついた。

メッセージの主は、なんと恵くんだった。

LINEを交換した覚えはない。
いや、交換したかったけど、タイミングがなくて言い出せなかった。

ドキドキしながらメッセージを開く。


伏黒です。
怪我大丈夫か?硝子さんのとこいったのか?


絵文字も顔文字も何もないシンプルな文面で、いかにも恵くんらしかった。

たったそれだけのメッセージで、胸がどくどくと脈打つのが分かる。
自分は今生きていて、恵くんに恋しているんだと、改めて感じた。


とりあえずシャワーを浴びなければ。

小さくスキップをしながら、私は浴室へと向かった。

頭の中でなんて返信しようかな、と考えながら。

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ユリ.(プロフ) - ひなりーズさん» ジャジャジャーン!(笑)こちらにもいらっさいませ(^^)しばらく更新止まってたんですが、あっちがひと段落したのでぼちぼち書いてます♪ありがとうございます☆私もひなりーズさんの小説見つけちゃった☆またコメントしに行きますねっ!! (2021年6月20日 15時) (レス) id: f91a1710c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひなりーズ - 呼ばれてないし!飛び出てもないけど!ジャジャジャジャーン!! お久しぶりぶりです!私ですよ!私!←私私詐欺  オススメに出てきて、好きだなぁと思って作者さんの名前をみるとまさかのユリ.さんでビビりました。好きです!応援させてもらいます! (2021年6月20日 13時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月7日 9時

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