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伏黒くんは、私の腕にかかっていた紙袋に目を止めたようだった。

「それ、受け取ってもらえなかったんですか?」

『違う、渡せなかっただけ。土壇場で尻込みしちゃったの。』

「もう渡す予定ないですか?」

『ないよ、自分で食べようと思って。』

「…じゃあ、俺がもらって良いですか?」

『え?良いけど…。甘いのそんなに好きじゃないよね?』

「たった今、好きになったんです。」

『…なにそれ、伏黒くん面白いね。』

ちょっとふざけたこと書いてるけど、ごめんね、と言いながら伏黒くんにガトーショコラの入った紙袋を渡した。

伏黒くんは大事そうに紙袋を胸に抱えながら、
「ありがとうございます。」と笑顔を見せてくれた。


『またいつか、会えると良いね。』


「会えますよ、多分。」




互いに笑顔を浮かべながら、伏黒くんと別れた。


そのまま事務員さんの運転する車に乗る。
駅まで送ってもらう約束になっていたからだ。

だんだんと遠く、小さくなっていく高専を車の窓から眺める。
もうここに来ることもないだろう。

本当に濃い半年間だった、いや、半年とちょっとか。


相手は恋愛ごっこのつもりだったが、私はちゃんと本気の恋をした。

きっとこの経験が、私を大人に一歩近づけてくれるのだろう。
運転している事務員さんに気づかれないように、小さく笑った。

京都校に着いたのは22時前だった。
新幹線は定刻通りに京都駅へと到着したが、その後の電車が大幅に遅れた。


疲れも倍増だ。
早く部屋で寝たい。

そう思いながら高専の門をくぐり、玄関の方へ目をやると、壁によりかかる1人の人影が見えた。
いや、正確には人ではないかもしれないが。


『…待っててくれたの?メカ丸。』


「…話を聞くって約束だったからナ。」

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夢花(プロフ) - ユリ.さん» ふふふwwwそうなんですかwwwこれぞ小説のちか(((殴 メタメタァ (2021年5月7日 9時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 夢花さん» マジで息できないですよね。(笑)終わった後息も絶え絶えになりますもんね!夢主ちゃんも呼吸困難になったと思いますが、ここで死なせてもアレなのでちゃんと息できたことにしてます。(笑) (2021年5月7日 7時) (レス) id: c519aef02a (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 普通にこしょこしょは死人でますよ?だって息できないもん{笑ってるから}(・_・) (2021年5月6日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 陽菜月さん» 口から心臓はやばい!(笑)しまってしまって〜(笑)もう少し待っててくだされな!まだ本調子になれず…(;_;) (2021年4月16日 6時) (レス) id: 5035154a58 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - もう、続きをワックワック胸を踊らせながら待ってます!!(ワックワック!んあ!?ワクワクしすぎて口から心臓が!?グロイ!) (2021年4月15日 22時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月2日 20時

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