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Aはゆっくりと僕を包んでいた手を離した。
名残惜しかった。ずっと触れていて欲しかった。


『…とりあえず、帰りましょうか。』

「…そうだね。」



それ以上はお互い何も言わず、ゆっくりと歩き出した。



Aが先を歩き、その3歩程後ろを僕が歩く。

歩きながら、前を歩くAの丁寧に手入れをされたであろう髪の毛が、Aの歩く動きに合わせてふわふわと揺れているのを見つめていた。



つい先日まで、その髪に触れようと思えばいつでも触れることができた。
でも今はそれも許されないのだろう。
あの日硝子とあんな話をしなければ、Aはきっと今も自分の側で笑っていたはずなのに。



今までの人生で、後悔とかそういう類いのものをあまり経験したことがない。
親友(夏油傑)を自らの手で手に掛けた時でさえ、迷いはなかった。
仕方のないことなんだと、自分にしか出来ないことなんだと分かっていた。


星漿体(天内理子)が死んだ時は彼女の命と引き換えに、僕は最強を手に入れた。
正確に言えば、最強となるきっかけとなった日。
引き換えと言うにはあまりにもそれは酷いものだったが。


だけど、今目の前を歩いているAはどうだろう。僕の下らない意地で、純粋で美しい彼女の心をただ傷つけただけだった。


何も得るものはなかった。
虚しさしか残らなかった。
どのみち、どんな関係にもなれなかったかもしれないが、それならそれでもっと違う形で終わらせたかった。

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夢花(プロフ) - ユリ.さん» ふふふwwwそうなんですかwwwこれぞ小説のちか(((殴 メタメタァ (2021年5月7日 9時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 夢花さん» マジで息できないですよね。(笑)終わった後息も絶え絶えになりますもんね!夢主ちゃんも呼吸困難になったと思いますが、ここで死なせてもアレなのでちゃんと息できたことにしてます。(笑) (2021年5月7日 7時) (レス) id: c519aef02a (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 普通にこしょこしょは死人でますよ?だって息できないもん{笑ってるから}(・_・) (2021年5月6日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 陽菜月さん» 口から心臓はやばい!(笑)しまってしまって〜(笑)もう少し待っててくだされな!まだ本調子になれず…(;_;) (2021年4月16日 6時) (レス) id: 5035154a58 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - もう、続きをワックワック胸を踊らせながら待ってます!!(ワックワック!んあ!?ワクワクしすぎて口から心臓が!?グロイ!) (2021年4月15日 22時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月2日 20時

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