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五条先生と合同任務の今日は、朝から雨が降っていた。
密かにホワイトクリスマス(イブ)を狙っていたのだが、期待外れとなってしまった。
今日は静岡県の浜松での任務だった。
特急相当の呪霊が3体程発生しているらしく、特急呪術師の五条先生が派遣されたと言う訳だ。
それなりに規模が大きく、先生の術式的に大きな損壊が予想されるため、私が事前に待機しておくこととなっていた。
浜松までは少し距離があるので、新幹線で向かう手配がされている。
東京駅に移動し、新幹線に乗り込む。
私は窓際を選ばせてもらった。
動き出した新幹線が少しずつホームを抜けて、外の景色が広がる。打ちつける雨が窓を濡らす。
「今日はポニーテールなんだね。」
新幹線に乗ってから口数が少なくなっていた五条先生が、突然口を開いた。
同時に私の髪の一筋を手に取り、くるくると指に巻きつけながら遊んでいる。
『任務の時はポニーテールって決めてるんですよ。私の気合を入れたい時のルーティンみたいなものです。まあ、今日雨で髪の毛広がるからって言うのもありますけど。』
…昨日、高いトリートメントをしといて正解だった。心の中でガッツポーズを決めた。
「なるほどねー。前から思ってたけど、Aって髪の毛ツヤツヤだね。髪染めてるの?」
『地毛です。前に染めようかな〜って言ったら真依達に止められて。三輪がAさんはずっとその髪色のままでいてくださいって。』
「ふぅん、"真依"に"三輪"ねー。」
『?』
「無意識なんだろうね、それ。」
『なんですか?』
「なんでもない。」
あれ?ちょっと怒ってる?どこかに怒る要素あったかな?相変わらずよく分からない人だ。
「たけのこの里たべよ〜っと。」
『五条先生、たけのこ派ですか?』
「当然。異論は認めないよ。」
『私はきのこ派なんですよ。』
「うわぁ〜、僕きのこ派初めて会った。絶対たけのこの方が美味しいじゃん。」
『いや、きのこの方がチョコレート感があって美味しいじゃないですか。甘さもちょうど良いし。五条先生はお子様舌だから、分かりませんよね。良いんですよ、分からないんなら。しょうがない、しょうがない。』
ちょっと意地悪を言ってみたのだが、なんの反応もない。
不思議に思って窓際に向いていた顔を五条先生に向けると、その瞬間に顎を掴まれた。
鼻と鼻がぶつかる距離に五条先生の顔がある。
「あんまり大人を煽るもんじゃないよ、A」
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夢花(プロフ) - ユリ.さん» ふふふwwwそうなんですかwwwこれぞ小説のちか(((殴 メタメタァ (2021年5月7日 9時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 夢花さん» マジで息できないですよね。(笑)終わった後息も絶え絶えになりますもんね!夢主ちゃんも呼吸困難になったと思いますが、ここで死なせてもアレなのでちゃんと息できたことにしてます。(笑) (2021年5月7日 7時) (レス) id: c519aef02a (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 普通にこしょこしょは死人でますよ?だって息できないもん{笑ってるから}(・_・) (2021年5月6日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 陽菜月さん» 口から心臓はやばい!(笑)しまってしまって〜(笑)もう少し待っててくだされな!まだ本調子になれず…(;_;) (2021年4月16日 6時) (レス) id: 5035154a58 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - もう、続きをワックワック胸を踊らせながら待ってます!!(ワックワック!んあ!?ワクワクしすぎて口から心臓が!?グロイ!) (2021年4月15日 22時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月2日 20時