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「A」
急に話しかけられたからか、身体が小さくビクッと動いていた。
ゆっくりとこちらを向いたAは、鼻は赤いが生気が無く、いつもは美しい緑がかった瞳も、鈍く光を宿しているだけだった。
僕はゆっくりとAに近づきながら、着ていた防寒着を脱いでAに着せようとした。
だけど、Aは手で押しのけて、拒否の姿勢を示した。
「A、こんなところで風邪ひくよ。」
『…別に風邪ひいたっていいじゃないですか。』
「良くないでしょ。とりあえず高専に帰ろう。」
そう言ってAの腕を取ろうとしたら、手をバッと弾かれた。
初めてAに拒絶された。
今まで割とどんなことをしても受け入れてきてくれたのに。
思わず弾かれた自分の手を見つめた。
驚きと衝撃で身動きが取れないでいると、Aが小さく何かを呟いた。
「あ…ごめん、今なんて言った?」
『──もう、私に優しくしないでください。』
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夢花(プロフ) - ユリ.さん» ふふふwwwそうなんですかwwwこれぞ小説のちか(((殴 メタメタァ (2021年5月7日 9時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 夢花さん» マジで息できないですよね。(笑)終わった後息も絶え絶えになりますもんね!夢主ちゃんも呼吸困難になったと思いますが、ここで死なせてもアレなのでちゃんと息できたことにしてます。(笑) (2021年5月7日 7時) (レス) id: c519aef02a (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 普通にこしょこしょは死人でますよ?だって息できないもん{笑ってるから}(・_・) (2021年5月6日 16時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ.(プロフ) - 陽菜月さん» 口から心臓はやばい!(笑)しまってしまって〜(笑)もう少し待っててくだされな!まだ本調子になれず…(;_;) (2021年4月16日 6時) (レス) id: 5035154a58 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜月 - もう、続きをワックワック胸を踊らせながら待ってます!!(ワックワック!んあ!?ワクワクしすぎて口から心臓が!?グロイ!) (2021年4月15日 22時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユリ. | 作成日時:2021年4月2日 20時