この恋は期限付き2【五条悟】

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それから、初詣の醍醐味はおみくじを引くことである！と豪語する虎杖くんの言葉に倣って、みんなでおみくじを引くことにした。

虎杖くんは大吉
狗巻くんと野薔薇ちゃんは中吉
真希ちゃんは小吉
伏黒くんと私は吉

因みにパンダくんは流石に初詣には来れないので、代打で私がひいたら大吉だった。
その場で写真を撮り、パンダくんに送った。

みんなで中吉と小吉はどっちがマシなんだとか、大吉はもう運気が下がる一方だとか言い合いながらおみくじで盛り上がり、とても楽しかった。


肝心のおみくじの中身、
【恋愛】の項目は「あきらめなさい」だった。
神様にもこの恋を反対されている気がして、1人悲しくなった。


通り道ついでに破魔矢や絵馬を買い求む人たちで人だかりが出来ている社務所も覗いてみた。

色とりどりのお守りなどが規則正しく並べられているのを見ていると、なんだか１つ買いたくなってしまった。


色合いも淡いピンクで可愛いからやっぱり恋愛成就のお守りが良いな。一度手に取ってみる。
…でもみんなが見てる前で恋愛成就のお守りを買うってなんだか恥ずかしいよな、揶揄われそうだし。

1人であれこれ悩み、結局買ったのは白地に淡い色で刺繍がされている厄除御守だった。
まあ呪霊を祓う仕事をしてるんだし、これはこれで良いだろうと思うことにした。

境内はちょっとした屋台なんかも出ており、いちご飴もあったので迷わず買った。みんなで大きめの唐揚げやポテト、ベビーカステラなんかも買い、高専に帰った。
…まあ高専に帰ったところで、私たちの様な若者が、ハイ！解散！となる訳もなく、みんなで伏黒くんの部屋におしかけて持ち寄ったお菓子食べたり、ゲームをしながら朝まで遊んだ。

結局、自分の部屋に帰ったのはお昼前だった。

部屋に帰った時には眠くてたまらなかったが、シャワーを浴びると少し眠気が覚めてしまった。

鞄を漁り、薄くペラペラな紙で出来た袋から、神社で買ったお守りを取り出し、眺める。


……これも可愛いけど、やっぱり恋愛成就のお守りが欲しい。

明日の朝起きたら、1人でお守りを買いにいこう。


お守りを袋に戻し、ベッドに横になって目を瞑ると、いつの間にか眠っていた。

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