大ッ嫌いなのに大好き...ki

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あ｢あり得ない、あり得ない｣


数日前から始めたバイト中、つい漏れる愚痴


｢どうしたの？そんな怖い顔して｣

あ｢聞いてよ...玉森くん｣


同じ年の玉森くんに学校での事を話すと


玉｢なんじゃそりゃ。チャラ男だなそいつ｣

あ｢でしょ？もー...あったまきちゃう｣

玉｢でもさ、それって
一ノ瀬さんが気になるからじゃない？｣


玉森くんの言葉に驚いて手に持っていた商品が床に落ちた。


商品を拾いながら


あ｢....はぁ？ないない。
だって今日初めて会ってさ
睨まれるわ、舌打ちされるわ

教科書見せる変わりに良い事しょうだよ？｣


玉｢男って、気になる女の子には意地悪しちゃうもんだよ｣

あ｢あのね、玉森くん｣

玉｢ん？｣

あ｢金髪チャラ男は
意地悪とか可愛い事する奴じゃないの。
いじめよ。そう、これはいじめ｣


？｢ふ〜ん...。その金髪チャラ男っての見てみてぇな｣


げっ....。この声


恐る恐る振り向くと


やっぱり...。


今一番会いたくない


北山宏光、(金髪チャラ男)と


その友達の藤ヶ谷君。


あ｢え、な...なんで金...北山君がいんの？｣

宏｢飲み物買いに来たんだけど、悪い？｣


悪いわよ。

あなたみたいな人の顔を見るのは学校で十分。


太｢まあまあ。一ノ瀬さんってここで
バイトしてるんだね。また来ていい？｣


あ｢あ、はい///｣


なになに...。王子様みたいな

そのキラッキラスマイルわ。

不意にドキッと高鳴る鼓動。

こりゃ...モテる訳だわ

み、見習いなさいよ。

そこの、金髪チャラ男！！！


宏｢言っとくけど、俺女に困ってねぇから。
てか、早く会計してくんねぇ？｣


知るか。

金髪チャラ男が女に困ろうが

モッテモテで困ろうが


私に知ったこっちゃない。


あ｢150円です｣

宏｢...｣

あ｢ありがとうございました｣


棒読みの私をクスクス笑う玉森くん。


太｢頑張ってね一ノ瀬さん｣

あ｢あ、ありがとう//｣


爽やかに帰ってく藤ヶ谷君と

チャラさ全開の金髪チャラ男。


もう本当なんなの...。

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