大ッ嫌いなのに大好き...ki

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あ「えっと....」

藤「あ、ごめんね。一ノ瀬さんって
人の話聞いてる様で聞いてないんだなって」

肩をふるわせて笑う藤ヶ谷くんの目に、
うっすら涙が滲んだ。

あ「すいません。でも、私聞いてましたよね？」

藤「疑問形って...ぶははっ。
一ノ瀬さん面白すぎ」

あ「すいません...」

絶対こいつ頭弱いなって思ったでしょ？

はぁ...///

恥ずかし過ぎて俯く私

藤「怒ってないから顔上げて」

言葉通り顔を上げると、優しい眼差しにホッと胸をなでおろす。

藤「さっきさ、北山ならすぐ彼女出来るって言ったでしょ？じゃあなんで作んないと思う？」

んー...なぜ？

それは、私が聞きたいかも。

あ「んー...意外にモテないとか？」

藤「ブーッ！！

北山は意外にモテる方だから(笑)

正解は女の子不信な所があるんだ」

あ「え、北山くんが？なんか信じられないな」

藤「元カノの話したでしょ？

結局元カノは、北山自身を好きなんじゃなくて、
サッカーで期待されてた北山が好きだった訳だから、学校の女子も同じに見えちゃうみたいよ」

あ「同じ？...ちょっと私の頭じゃ...」

藤「キャーキャー言ってる女子は
北山の顔やあのチャラさに言ってるでしょ？だから、信用出来ないみたい」


あ「ふーん...でもなんか納得出来ない。

どうせそこらへんの女子にやろって
言ってるんだと思うからやめればいいのに

そんな事言われたら期待しちゃうよ」

藤「一ノ瀬さんは期待したの？」

あ「私？私はあの言葉で彼を嫌いになりました」

藤「そっか。なんか安心したなー」

あ「え？」

藤「ヒミツ。あ、いい事教えてあげる」

あ「なんですか？」

藤「北山、他の女子に体の関係求め事言ってないし、やっても無いよ？

あーでも...キスはしてっかも」

あ「キスでも十分チャラいです」

藤「ふふ。そろそろ戻るか」

あ「はい」


藤ヶ谷くんとふたり屋上を後にした

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