・Ep110 ページ17
『ね、代ろうか？
ってか、代ろうよ、ね？』
壱「いやだ。」
『でもさ、あと何百歩ってキャンプ場まで歩かないといけないんだよ？
半分だけでもいいから持つよ、ね？』
壱「黙って隣歩いてれば、それでいいって！」
『でも、私、何も持ってない！』
壱「持ってんじゃん！
自分のバック！」
『それは壱馬もじゃん！
平等に行こうって！』
壱「男女平等とか無理！
A！
世の中は、きれいごと言って男女平等の社会やって言ってるけど、
んなん、アホかバカの発言や。
男は女の子守ってなんぼやわ！」
『へー？』
頑固壱馬降臨。
チャッチャラーー♪
今、どういう状態かといいますと、
買い物を終えて、キャンプ場に戻ってる最中です。
１７人分の材料を買ったわけだから、
買う量は多くて、
もちろんだけど、買い物袋はたくさんあって、
これまた、もちろんだけど、どの買い物袋もパンパン。
だから、半分は私が持つよ！ってお店を出る時から言ってるのに、
壱馬は全然持たせてくれない。
それどころか、男女平等にまで文句をつけてます。
いやもう、買い物袋どうこうじゃないね(笑)
社会にケチつけてるよ。
国会議事堂でも行って、発言すると、この人の未来もっと広がるかも(汗)
まー、とにかく、持たせてくれないのです。
もう、こっちが折れて、静かに歩いている方がいいかも。
重いはずなのに、隠しているのか無表情で前だけを見据えて歩く壱馬。
その表情が幼いころ見た、あの男の子に似てる。
なんで、こんなに似てるのかな？
もしかして、壱馬、ひまわり畑の男の子なのかな？
絶対そんなことないってわかってる。
でも、なんか面影があるから、自然とそう思ってしまう。
壱「なに、顔になんか付いとる？」
『え？
付いてないけどなんで？』
壱「いや、さっきからずっと俺のこと見てね？」
『え、いや、別に？』
壱「そ。
あ、キャンプ場見えてきた。
あとちょっとや。身体、大丈夫か？」
『うん、大丈夫！』
壱「それは良かった。
あそこまで頑張れ！」
『壱馬も頑張れ！
カレーが待ってるぞ！』
壱「待ってへんやろ。
材料、全部ここにあるやん！」
『あ、そっか！』
壱「ばか丸出し！」
前を見据えたまま、かすかに笑う壱馬。
夏の暑い日差しのせいで流れる汗は、
彼の引き立て役をしているようで。
心なしか、彼が普段以上に素敵に見えた。
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北人大好き - ゆめゆめ。さん» お久しぶり、元気ですか？最近コメントできなくてごめんなさい (2020年4月27日 15時) (
レス) id: 2678dd635d (このIDを非表示/違反報告)
無 - すごく続きが気になります！更新待ってます (2020年1月21日 19時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
北人大好き - ゆめゆめさんの励みになるなら、こっちも嬉しいよ！ (2019年12月14日 14時) (レス) id: 2678dd635d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめゆめ。(プロフ) - 北人大好きさん» いっつも嬉しい事言ってくれるやん！ありがと！ (2019年12月11日 21時) (レス) id: b14634d302 (このIDを非表示/違反報告)
北人大好き - こちらこそよろしくね♪ずっーとゆめゆめさん応援する (2019年12月10日 16時) (レス) id: 2678dd635d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめゆめ。 | 作成日時：2019年10月10日 15時
