25 雪鬼と火災ゾーン ページ30
飲み込まれ飛ばされたのは…炎の中。
不味い。
正当防衛だけすりゃいいやって思ってたけど、そんなん考えてる場合じゃねぇ！！
｢おー？中々可愛い顔してんじゃねぇか｣
｢可哀想になぁ、お前はここで終わりだよ！｣
向かってくる雑魚共。
いつもなら吹雪で凍り散らすんだけど、ソレは出来ない。
取り敢えず自分の周りに吹雪を纏わせ、熱中症対策は完了。
後は、殴り蹴飛ばす！！
『くっそ、何人いんだよコイツら』
15人くらいは倒したか？
いくら鬼の力が強くても、こんな炎の中じゃ本気が出せない。
このままじゃダメだな…それに相澤先生も気になる。
熱いし、暑いし、疲れたし、考え事をしていたせいで油断してしまったようだ。
僕の目の前に敵の腕が迫っていた。やっべぇ。
尾｢A君、大丈夫か！？｣
尻尾空手家、尾白が敵を蹴り倒した。
助かった、1人じゃなかったんだな。
『おぅ…さんきゅーな。尾白。
でも大丈夫じゃねぇな…ココじゃ個性が使えねぇ』
尾｢ええ！？どうして！！｣
かなり驚く尾白。
お互い敵を倒しつつ、背中合わせになる。
『前に炎系が弱点だっつったろぅ。
僕は火炎恐怖症みてぇなもんなんだ』
炎が怖い。
別に近寄れないとかそんなんじゃないけど、炎が近くにある時に、個性による攻撃が出来なくなる。
無理矢理使おうとすると、暴走して周りの奴ら死ぬかんな。
尾｢精神的なものか…。
コイツらどうにかして広場に行きたいけど…！｣
んん、この場さえ切り抜ければ余裕で勝てるしな。
あ、そうか。
『尾白！僕が合図したら全力で逃げろ！！』
尾｢何か考えがあるんだね…？｣
『勿論だ。＿＿さぁ、行け！！』
叫ぶと同時に、尾白の背中をぶっ叩く。
走り出した尾白を見て、僕は目を瞑った。
｢何だ！？ヤケになったか！！｣
僕のコレは、要は人に対して個性が使えなくなるだけ。
自分に使う分には問題無いんだ。
だからこそ、吹雪を纏える。
纏う吹雪の温度を下げて、暑さを全く感じさせなくする。
コレやると気配感じにくいからやんなかったんだけどな。
因みに今まで逃げなかったのは、逃げる途中で敵に接触し、暴走するのを避けるためだ。
『火さえ見えなければコッチのもんなんだよぅ！
摩訶鉢特摩のブリザードォォ！！』
僕の手から放たれたブリザードは火災ゾーンを全壊させた。
よっしゃ流石最大火力。
目ェ開けた時、ちょっとビビった。
＿＿広場向かうか。
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haru(プロフ) - 雪宮暦さん» 作者です。大変お待たせしてすみません！この設定は元々考えてたんですけど、死柄木の年齢が分からなくて…！最近出たので更新してみました！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 26f076513f (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 久々の更新! まさかの死柄木弔と知り合い展開に驚きです！ (2019年9月29日 1時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 雪宮暦さん» ありがとうございます！私は鬼灯様と春一ですかね。 (2019年4月7日 14時) (レス) id: 323e95183c (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 鬼灯の冷徹大好きなのでこの作品気に入ってます！ 推しは春一なのでとても嬉しいです^_^ (2019年4月6日 2時) (レス) id: ce5bc7c70a (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！！私もある作品がキッカケになっているので、私の作品がそうなれたことがとても嬉しいです。ご期待に添える様に頑張ります。 (2019年1月11日 0時) (レス) id: 2d71db7fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 x他1人 | 作成日時：2018年9月4日 22時
