届かない想い【龍宮寺堅】 (ページ6)

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5.幸せにしてあげてページ6

マイキー「A？」

タケミチ「ごめん…マイキーくん、オレ…」

マイキー「何があった？」

エマ「Aが…ウチを庇って…！」

タケミチ「バイクがエマちゃんに突っ込んできて…Aちゃんが庇ってはねられました…」

マイキー「…は？」

タケミチ「き、稀咲に…」

エマ「ごめんなさい…マイキー！」

マイキー「…タケミっち乗せて！」

マイキー「安心しろA。もうすぐ病院だから」

『…………マイキー、？』

タケミチ「Aちゃん！？！？」

私、マイキーにおぶられてる…？

でも、まだ

『体が…動かない、』

『…そっか、私バイクに…』

マイキー「覚えてるか？A。お前が小学生の時」

マイキー「ケンちんと俺の後着いてきて階段から落ちて骨折したの。あの時以来だなおんぶするの、」

『ねぇ…、私にもしものことがあったら』

マイキー「バーカ、もしもの事なんてねぇよ」

『"トーマンの皆に"伝えて？』

『皆…大好き、私に生きる意味を教えてくれてありがとう…って』

マイキー「自分で伝えろ」

だめ、涙が溢れて止まんない

拭おうとしても体が動かない

『タケミチくん、』

タケミチ「うん！」

『マイキーを…トーマンをお願い…ね？』

『後…ごめん最後に、』

マイキー「最後なんて言うな」

『ケンちゃん…エマのこと誰よりも幸せにしてあげて…って、両思い…なんだから、』

エマ「…っ、」

_______大好きだったよケンちゃん

また眠いや…ごめんね皆

今までありがとう。

______ストン

タケミチ「Aちゃん！？」

エマ「A…！」

マイキー「Aっ…A！」

マイキー「オレ、ずっと秘密にしてたけど、お前のこと好きだったんだ、ケンちんの事を好きになるその前から」

マイキー「だからさ、A…病院着いたらオレの話聞いてくれよ、」