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沙羅side


あの後優と付き合うことになった。


両思いだったんて…藍に報告しにいこ!!




?「ちょっといいですか?」




沙羅「誰?その制服ここ南高じゃなくて北高の制服だよね?」



?「俺、緋色って言います」



沙羅「で、緋色くん?どうしたの?(藍と紺ちゃんに少し似てる?)」




緋色「ここの学校に藍って人がいるって聞いて来たんですけど、お姉さん知りません?」



沙羅「藍…?私のクラスにはそんな子いないけど…その藍ちゃんって子知り合い?」

何か危ない予感がして嘘をついた。


緋色「はい、腹違いの姉です。で、さっさと居場所教えてくれます?」




沙羅「私知らないって言ったでしょ?」




緋色「お姉さんは知らないって言ったけど、俺は藍が女だって一言も言ってないけど?それに藍って男みたいな名前だからお姉さんが嘘ついてるってすぐ分かったよ。」



沙羅「…藍に何しに来たの」

この子の顔は少し怖かった。

何かをしそうな…


緋色「やだなぁ、そんな怖い顔しないでよ。ただちょっと話をしに来ただけなのに。」


沙羅「なにかするつもりでしょ?私教えないから!」


私はその場を離れようとした。


その時男は私の髪をぐいっと掴んだ。


沙羅「いたっ…離して!!」


髪を引っ張られた振動で足を捻り、転んでしまった私。だが、髪を引っ張る手は話してくれなかった。









藍side


沙羅遅いなぁ…優は教室に来たのに…


何か嫌な予感がする。


『ねぇ、優。沙羅は?』


優「教室の近くまで一緒に来て、その後飲み物買ってくるって中庭の自販機に行った。」


『遅すぎない?私探してくる。何か嫌な予感がして、、』


優「俺も行く。」


『何かあったら電話するから龍と待ってて。』



優「分かった。」




中庭だったよね?


中庭に近づいていくと男女の声が聞こえた。



明らかに女子が助けを求める声。



もしかして沙羅?



バンッとドアを開けるとそこには、髪の毛を捕まれ座り込んでいる沙羅だった。




『あんた何してんの?』


沙羅「来ちゃダメ!!」




『は?』


緋色「初めまして姉さん。俺は緋色。」



『もしかして…!その手を早く離して。沙羅は関係無いでしょ。』



緋色「何怒ってんの姉さん。せっかく会いに来たのに。」



『離せって言ってんだろ?』


────パンッ



と乾いた音が走った。





私は緋色にビンタした。

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作者名:Alice | 作成日時:2017年11月15日 23時

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