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『私達の事要らないのかな…だから他に家庭持ってるのかな…知ってる?私たち腹違いの弟がいるんだよ、確か一つ下だったかな、凄いよね、私達産んだ後にすぐ他の人の子供いたんだよ…』
紺「知ってる。知ってるから…もう言わなくていい。」
『正直その弟が羨ましいんだ…母さんに愛されて父さんも居て…望まれて産まれたって感じで……いいなぁ…私も愛されてみたいよ…』
紺「泣くな藍。俺も居るから。大丈夫…」
『いつか…さ。向こうの家に行っちゃうのかな、置いて行かれるのかな、、』
紺「置いてかれたら俺らで遊んで暮らそうぜ。毎日さ友達呼んで遊びまくんの!お前は家事が出来るだろ?俺は働くじゃん、」
『なにそれ、夫婦みたい…』
ぽたっと頬に涙がこぼれ落ちる。
紺「俺たち双子なんだから、な?」
『紺……ありがとね、さっすが私の双子!』
これだけ泣いたから大丈夫。
父さん、私頑張るからね。
紺と母さんと。
置いてかれないようにいい子で居ようって…
そう思ってたけど、私には紺も友達も居る。
頑張るよ、見ててね父さん。
『紺!アイス食べよ!!』
紺「おう!(藍なりに悩んでたんだな…)」
先に走っていく藍の背中は少し悲しそうだった。
俺さ、知ってるよ、藍の腕に付いた傷のこと。
今は言わないけど…
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作者名:Alice | 作成日時:2017年11月15日 23時