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藍side

真っ白…


やっぱり私死んじゃったか…


?「ねぇ。」


『誰!?』


?「僕は神様。辛かったね、本当によく頑張った…もう君を苦しめる奴はここには居ない。」



『神…様…もしかして!私がさっきお願いしたから…』


"神様お願いです。紺と母さんはまだ連れてこないで。"



神「そう。君は本来後2年生きれるはずだった。」



『2年…?』



神「君は2年後の誕生日の前日12月24日午後6時37分道路に飛び出した子供を助けるために自分が撥ねられるつもりだった。だけど君は早く来すぎた。」


『2年…ねぇ…やっぱり母さん達には恩返しが出来ないまま死ぬんだったんだ…』



神「そんな君にいいことがある。」



『何?』



神「君が生きるはずだった残りの2年。好きな世界へ連れて行ってあげる。でも元の世界へ連れていくことは出来ない。」



『じゃあさ…銀魂の世界に行きたい』



神「いいよ、向こうの世界での君の存在は消えてなくなっちゃうけど大丈夫?」



『……うん…大丈夫』


神「銀魂の世界に行くにあたって、剣術はできるようにしたから。向こうの世界を楽しんで。」



『ありがとう神様。後、もし皆が私のことを覚えてたら私の私物、私との記憶全部消してほしい。』



神「分かった…でもスマホとかあの皆から貰った誕生日プレゼントは銀魂の世界に持っていけるようにしたから。」



『ありがとう。』


神「君が寝たらこの世界に戻ってこられるようにしたから。…じゃあ気をつけて。」









私本当はねあの時龍が言おうとしてたこと…聞こえてたんだ。


好きだって言ってくれて嬉しかった。



私もずっと前から好きだったから…



今思えば聞こえないふりしてて正解だったな…


あそこで私もなんて言ってたら龍が他に好きな人出来なくなっちゃうかもしれないし…


ってそれは自意識過剰過ぎか…


でもね私皆のこと大好きだったよ。



皆が忘れちゃっても私は絶対忘れないから…





この日私は女を捨てた。


これが何かの償いだと言うのは嘘じゃない。



どんなに憎くても殺しちゃいけない…血が繋がった弟を殺してしまったんだから。



ちらっと葬式を覗いた時の話。




緋色の父は私の母さんを無理やり孕ました。


子供が居るからやめてと言ったらしいが産むまで暴力を振るわれ続けたという。


母さんはそれを化粧で隠した。


緋色の父が望んでいた娘は産まれず


女である私を憎んでいたらしい。



だから今日女を捨てます。

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作者名:Alice | 作成日時:2017年11月15日 23時

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