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妖怪と文豪と - 1 ページ6

太宰side

「「「ここ何処?」」」

目が覚めたら、知らない場所に居たんですけど。
周りを見れば、乱歩さんと中也と魔人がいた。え?なんでこの面子なの?

「乱歩さん…」
「わかんない。眼鏡がないもん」

なら仕方ない?の?乱歩さんのは異能力じゃないから、その気になればなんとかなるのでは?

……あ、

「中也、異能使える?」
「あ?……一応使えるぞ」

少しふわふわと浮いていたから、そうなのだろう。

改めて周りを見渡す。

空は、青く、白い雲と七色に光る魚の様なものとその他人型や鳥モドキのようなもの、神話や昔話に出てきそうなものが飛んでいる。
街並みは江戸末期の西洋の文化が日本に入って来てすぐの頃のようで、高くて二階建ての木造の家屋が続いている。ただし、こちらも道を行き来しているのは人型のものや、明らかに人でないもの、大きいものや小さいもの、一つ目や腕が多かったりするものまでが、賭け事や買い物、笑談をしている。

「フョードル、中原、ここは組織間の問題は一旦置いておいて、元の世界に戻る為に協力しよう」
「いいでしょう。戻るまでは」
「俺もそれでいい」
「いいよな?太宰」
「蛞蝓と一緒なのはアレですが、まぁいいでしょう。異論は無いです」

「おめぇら、そこでなに突っ立ってンだ?」

不意に後ろから声を掛けられた。

「…は?」

その人物は…否、それは人ではなかった。
それは、鮮やかな紅い着物に紺色の袴姿の、中原中也にそっくりな生き物だった。
一つ違うとすれば、それには、二又の猫の様な細い尾と、先が二つに分かれた猫耳が生えているところだろう。

腰には純黒に金で家紋のようなものが描かれた鞘に収まった一刀の日本刀が、彼の強さを象徴しているようだった。

「おめぇら、ニンゲンだろ?なんでこんなとこに居る?此処はニンゲンの来る場所じゃねェ」


私たちは、驚愕で暫く固まっていた。


なぜなら、


声や仕草までそっくりだったのだから。

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ラッキーカラー

あずきいろ


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りん(プロフ) - 嘘つきちょこれーとさん» ゆっくりでいいですよ(^^)d (2019年5月7日 0時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきちょこれーと(プロフ) - りんさん» いつもリクエストありがとうございます![夢主が両親に暴力されてた]の社長、森さん国木田君それぞれ別々ですね!了解しました!……いつもの様にかなり遅くなります。きっと。そしたらごめんなさい! (2019年5月7日 0時) (レス) id: f62d03b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リクエストしてもいいですか[主人公が両親に暴力されていた]で社長と森さんと国木田さん別にに書いてくださいお願いします (2019年5月6日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきちょこれーと(プロフ) - 中也さん» リクエストありがとうございます!ポッキーゲーム、了解です!! (2019年4月17日 17時) (レス) id: f62d03b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
中也(プロフ) - 主人公と中也様がポッキーゲームしないと出られない部屋作ってください! (2019年4月15日 21時) (レス) id: 141cfc6e9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:嘘つきちょこれーと | 作成日時:2019年3月21日 23時

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