忘れられない。 ページ19
「じゃあ、Aちゃんは今好きな人おるん？」
そんなことをマキに聞かれた。
この流れはマズイ。 早く抜け出さないと。
マキの質問には答えず、
『電車の時間やばいから、もう行くね。』
とマキの家を飛び出した。
マキの家からわたしの家まで帰る途中、ずっと福本くんのことを考えていた。
なんで、わたしに彼氏がいるかどうか知りたいの？ とか、心配してくれてるんだな、とか。
全部、自分に都合のいい解釈をしてしまいそうになって、考えるのを一旦やめたり。
そのあと家に帰って携帯をチェックすると、
マキAちゃん、いつもありがと。
また今度ゆっくり話そう!
って連絡が来ていた。
あと、福本くんからも。
大晴連絡いただけると嬉しいです。
意地でも既読をつけないようにしているけれど、こうやって福本くんから度々メッセージが届くことが嬉しいのも事実。
自分でも、なんでこんなに面倒なことをやっているんだろう、と思う。
自分に自信があれば変わったのかな。
福本くんから距離を置いて、彼のことを考えないように生活を送っていたのに、こんなに簡単に頭は福本くんで一杯になってしまう。
まだ、わたしは福本くんのことが好き、みたいだ。
その翌日。
いつも通り部活の練習を終えたあと、バイトもないしまっすぐ帰ろうかな…と思っていると、
「A〜‼ 今日空いてる？ ご飯いこ！」
と、同回の友達であるナオに誘われた。
夜ご飯の準備もしていないし、誘いに乗る。
ナオは、広島出身で、わたしと同じく、大学の近くで下宿している。部活を通して仲良くなった、親友ともいうべき女の子だ。
『ナオ、今日どこ行くの？店決めてる？』
「決めてるよ？
カフェなんだけど、オムライスが美味しいって聞いた！」
『そっか、オムライスいいよねぇ。』
部活の先輩の話とか、趣味の話とか、そういった他愛のない話をしながら歩いていると、
「ついた〜！入ろ？」
着いたのは、以前、
福本くんとモーニングをした、あのカフェだった。
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麗華(プロフ) - とてもおもしろいです！更新頑張ってください！ (2018年3月20日 20時) (
レス) id: ad22359b56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆそ(プロフ) - しょあさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉… 大晴くんにもっとキュンキュンしたいですよね！ キュンキュン要素増やせるように頑張っていきますね〜 (2017年10月29日 23時) (レス) id: b29c0ba534 (このIDを非表示/違反報告)
しょあ(プロフ) - たいせいくんとのお話読みたかったのですごくうれしいです！たのしみにしてます！ (2017年10月27日 2時) (レス) id: a32bcb43cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆそ | 作成日時：2017年10月15日 19時
