きらきら。�� ページ13
ついにやってきた。
''まつたけざ" こと 大阪松竹座 。
マキに "まつたけざ'' と言った理由を聞いたら、大阪松竹座と言ったらわたしが勘付くと思ったからだと言っていた。
ただでさえ、夏休みの道頓堀は人が多いって言うのに、松竹座の周りには、沢山の人がいた。
開場時間を少し過ぎていた。
マキは慣れた様子で受付を済ませてくれた。
少し急いで席に着く。
「女子が多い…」
マキが少し驚いたような表情を浮かべて呟いていた。
マキは何度か来たことがあるようだけれど、「毎度驚かされるんだ」と言っていた。
『だって、ジャニーズだもん。
女の子のお客さんが多いはずだよ。』
そう話していると、開演に向けたアナウンス。
なんだかワクワクする。 楽しみだ。
その日の夜。
マキの家で叔母さんたちと過ごしていたら、
ピンポーン
チャイムがなった。
「回覧板かな」なんて言いながら叔母さんが玄関へ。
しばらくして。
「お邪魔します。」
聞き覚えのある声が、聞こえて来た。
リビングに近づいてくる足音。
「おっ！ 大晴やん！お疲れ〜！」
そう、来たのは、福本くん。
マキは福本くんを見て、すごく嬉しそうな顔をしている。 2人はすごく仲がいいんだなって、そう思う。
「マキ、Aさん、今日は来てくれてありがとうございました。」
福本くんは、そう言って笑った。
ステージの上で輝いている姿を見てしまったからか、福本くんに少しドキドキしてしまう。
感想、言わなくちゃ。
『すごい圧倒されたよ。
福本くん、すごく格好良かった！』
「大晴、本当にすごかった！
Aちゃんなんか、圧倒されて、席から動けない…って言ってたんやで〜笑」
『ちょ、マキ！ いらんこと言わないの！』
福本くんは、わたしとマキのやり取りを見て笑っている。
『福本くんも、笑ってないでなんか言ってよ！』
「いや、素直に嬉しいです。ふふふ。」
福本くんは、すごくキラキラした笑顔でそんなことを言っている。
そんな姿を見たらもう何も言えなくて、黙ってマキを叩いた。
「痛っ！ Aちゃん何するん？」
『次、いらんこと言ったらしばくからね。』
「Aちゃん怖い〜」
「いいなぁ、俺もAさんに怒られたいわ〜」
「うーわっ！ 大晴ドMかよ！」
「くっそ(笑) ちゃうわ。」
男子高校生2人のやりとりが微笑ましくて、つい笑ってしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗華(プロフ) - とてもおもしろいです！更新頑張ってください！ (2018年3月20日 20時) (
レス) id: ad22359b56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆそ(プロフ) - しょあさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉… 大晴くんにもっとキュンキュンしたいですよね！ キュンキュン要素増やせるように頑張っていきますね〜 (2017年10月29日 23時) (レス) id: b29c0ba534 (このIDを非表示/違反報告)
しょあ(プロフ) - たいせいくんとのお話読みたかったのですごくうれしいです！たのしみにしてます！ (2017年10月27日 2時) (レス) id: a32bcb43cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆそ | 作成日時：2017年10月15日 19時
