虹村と幼なじみのキセキ物語【最強女主】Part5

キセキ物語176 ページ28

−−−虹村side−−−








今吉(分かったで.....消えるパスの正体......。

.....せやけど......これは......！)









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虹村「止めるのは......不可能なんだよ。」





俺も初めコイツが何を言ってるのかサッパリだった。......サッパリというか.....そんなもん本当にできるのか？って思ったのが本音だが。

それをAはやって見せた。しかも本番一発勝負。度胸があるっつーか.....怖いもの知らずっつーか...。








消えるパスの正体.....それは....









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「相手がAをどれだけ意識してるか」というところにある。


アイツが必死こいて個人プレーをし続けた第3Qと第4Qの半分。ダンクやアンクルブレイク、ペネトレイトに、相手を寄せ付けないドリブルさばき。

これだけやれば、否が応でもAに意識がいってしまう。コイツにボールが渡ればヤバいだの。また攻めてくるだろうだの。相手はいろいろ考えてしまう。







......が、それが底なし沼への第一歩。








そのため、Aが動こうとした瞬間、さっきも今吉さんが無意識に"Aだけ"に反応してしまったように、Aだけしか見えなくなってしまうのだ。

ボールへの意識が一瞬途切れところをAは皇后の眼(エンプレスアイ)で見極め、その瞬間を狙ってパスを出していたって訳だ。







つまりは、Aへの意識がなくならない限り、この現象は続く。しかし、あんなにも派手なプレーをしたため、きっと誰もそれから抜け出すことはないだろう。



花宮「....ふは！どんな作戦でくるかと思ってたら......まさか視線誘導を入り混じえた作戦でくるとはなあ。」


虹村「！」



唐突に俺がマークしていた花宮が口を開いた。喋り方からして.....こいつは気付いたようだな。



花宮「あんな...焦ってる今吉さんを見るのは初めてだぜ。あの人でも万策尽きることもあるんだな。」


虹村「.......気になってたんだけどよ。」


花宮「あ？」


虹村「何でこんなにも実力があんのにあんなラフプレーをした？あと....何で去年県大会出なかったんだよ。」



俺は疑問に思ってたことを花宮にぶつけた。花宮もまた一瞬目を見開くがすぐにそれを戻し、今吉の方を見るとこいつは何故か目を細めた。



過去を.....思い出しているかのように....。









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花宮「.....そんなの.....









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あいつがサトリだからに決まってんだろ...。」

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