キセキ物語169 ページ21
−−−花宮side−−−
〈廊下〉
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花宮「...。」
俺は空気を吸いたいから外へ行ってくるとか言いながら、廊下の脇にある細い通路の長椅子に座って黙っていた。
皆、俺が緊張してるから1人になりたいのだろうとか思ったに違いない。何せ.....俺の本性なんて誰も知らないからな。
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今吉「ここにおったんかぁ、花宮。」
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花宮「......今吉さん。」
.....こいつの事を忘れてた。今吉翔一。唯一俺の本性を知っている先輩。
.....つっても、こいつには猫かぶりなんて通じず、バレちまったんだけどな....。
今吉「緊張して1人になりたいとか....そんなん思う器でないやろ、自分は。気になって見に来てみれば.....案の定、なんやそのリラックスした態勢はw」
花宮「....別に....俺の勝手じゃないですか。」
今吉「なんやw珍しく不機嫌やのw」
そう言うと今吉さんは俺の隣に腰を下ろした。今吉さんは普段....三白眼を開かない。が、口元はいつも笑っている。.....俺ですら、こいつの心を読むことはできない....。
今吉「.....花宮.....今回はやり過ぎとちゃうか?」
花宮「.....先輩こそ、なんでそんな事言うんですか?いつもなら気にしないじゃないですか.....白咲に情でも湧きました?」
今吉「んな訳あるかいなw.....ただな、自分の感情に任せてプレーするのはどうかと思うねん。」
花宮「...。」
今吉「今までは相手を潰すことしか考えていなかった自分が今....ただ"白咲だけ"を潰そうとしとる。」
花宮「....いいじゃないですか。」
今吉「それはただの自己満や。」ギシッ
花宮「!」
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....なんだ....。
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立ち上がった今吉さんの雰囲気が変わっtッ....
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いや....これは去年も見た事がある。
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今吉「いつからそんな甘っちょろくなったんや、花宮ぁ。」
花宮「っ!?」
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ダンッ!!
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ゆらりと...こちらを振り返ったかと思いきや、今吉さんは俺の顔の真横にある壁に思っきり手をついて顔を近づけてきた。
今吉「去年のこと.....忘れたとかないやろ?」
花宮「....っ。」
今吉「"勝つため"にはお前は必要不可欠。だから....
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ワシはお前にユニホームを渡したんや。」
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だお(プロフ) - りんさん» 指摘ありがとうございます(*^^*)URLの期限が切れてしまったのでしょう(^_^;)私の中の作品にイラスト集があり、そちらに全て掲載されております。教えてくれて助かりました(*^^*) (2016年1月14日 23時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
りん - イラスト見れなくて激おこプンプン丸ですよ(´・×・`) (2016年1月14日 22時) (レス) id: bc171dafff (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - イラストにリクエストで猫耳メイドコスをした夢主と、それを見て赤くなるキセキ+虹村をお願いします!! (2015年11月4日 18時) (レス) id: a20353620a (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 迩妃瑠さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!(°∀° )上手い下手は関係ないですよ♪絵なんて自由なんですから(*^^*)。 (2015年10月10日 23時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - そうですか。受験がんばって下さい (2015年10月10日 22時) (レス) id: cbcb1fdfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2015年10月2日 12時