キセキ物語99 ページ18
−−−虹村side−−−
キュッ
キュッ
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主将「ラスト!」
全「「はい!!」」
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運動会から丁度1週間。昨日は県大会の壮行式が行われ、いよいよ県大会数日前と迫っていた。
3年生は負ければお終いというところまで来てしまった今.....去年の3年生と同じく、ピリピリし始めてきている。
青峰「ゼェ...ゼェ...。」
虹村「青峰、大丈夫か?」
青峰「う....うッス。」
今年入ってきた1年も、気付けば入部してから2ヶ月程経とうとしていた。
....が、やはり2.3年と比べて体力はまだ無く、一軍の練習メニューに加え、体育館の蒸し暑さのダブルパンチでバテている姿がよく目に入る。
それでも....よくここまでついてこられるもんだ...と感心してしまう。
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貴「修ー、最後にレギュラーで連携の確認するってよー!」
虹村「ああ、わかった。....」
.....Aに好きになってもらえるよう俺なりに頑張ってはいるのだが、全然いつもと変わらないこの関係....。
マジ鈍感すぎて他の男なら諦めてるとこだぜ?
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でも、
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.....運動会のときから、ふいにAと名前を呼ぶとアイツは驚いて俺から退いたり、避けたりするようになった。
それ以外は別に変わりないのだが、退かれんのは何気傷つく。
俺はAの方へと歩み寄っていき、いつも通り会話をした。そのとき、主将と宇野先輩の会話が聞こえた。
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宇野「佐々木。」
主将「ん?どした?」
宇野「俺らシードだから明日からは合宿所で練習って言ってただろ?
それでさっき天気予報見たら明日の昼頃から雨ってなってんだけど。」
貴(ピクッ....)
....そのとき、隣にいるAが一瞬、体を強張らせたのに俺は気付いた。
主将「ん〜....じゃ、それまでに外でやれることはやって午後は中で練習をしよう。」
宇野「...そーするしかねぇよな。」
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虹村「....A。」
貴「(ビクッ)......な....なに;?」
虹村「顔色わりぃけど大丈夫か?」
貴「だ、大丈夫に決まってんだろ!」
虹村「......雨....だろ?」
貴「........大丈夫さ......雨だけなら....。」
そう言うとAは苦笑いをした。
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このときの俺は....Aのトラウマがぶり返すなんて思いもしなかった。
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白猫☆(プロフ) - 絵本当に上手ですね憧れます! (2015年11月26日 19時) (レス) id: b8706ce514 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - yuyuさん» ありがとうございます(*^^*)! (2015年11月3日 17時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - ミカサのイラストかわぁいぃ (2015年11月3日 17時) (レス) id: a20353620a (このIDを非表示/違反報告)
nyonyo - ミカサ〜〜〜〜!!! (2015年9月27日 9時) (レス) id: 0bc38e0855 (このIDを非表示/違反報告)
ファンタグレープ - すみません間違えてました。夢主が黄瀬にされているでした。なんどもすみません間違えて (2015年9月21日 16時) (レス) id: c9cca5530a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2015年9月12日 9時