アメリカ物語73 ページ27
{青峰side}
キィィィッ・・・ _____
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黄瀬「!」
緑間「!」
紫原「!」
赤司「・・・」
青峰「・・・」
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他の4人は知らないが、中学3年になって気付いた・・・
キセキの世代しか入ることの出来ない領域。
俺たちの心を映したかのようなこの領域は、薄暗く、身体を動かそうにも重苦しい空気が漂っていてダルさしかない。それぞれ才能を持ってるってのに全員が同じチームということもあって、ぶつける相手が見付からず、持て余してしまったこの力。
・・・・・・可笑しなこった。
この才能のせいで・・・
生きる屍のような気分で・・・
ただバスケをしているのだから。
試合なんざぁ・・・ただのおまけ。
何の刺激もない。
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そんな時に、俺たち・・・
『キセキの世代』しか立ち入ることの出来ない領域の扉が開かれたのだ。扉の方へと視線を向けると・・・目を細めてしまった。静かな音を立てて、わずかに開いた扉の隙間からは眩しいくらいの白い光が差し込んでいた。
眩しくて・・・・・・・・・・・・"暖かい"。
一体誰が・・・俺たちの扉を開けたっていうんだ。
それはすなわち・・・
"同等の力"があるということ。
俺は・・・扉に釘付けとなった。
ただ・・・
同等の才能をもった"誰か"が入ってくる姿を見たくて。
他の4人も気になっているのだろうか・・・
俺と同じく・・・
ギラついた目つきで扉を見つめているのだろうか。
胸が・・・・・・・・・高鳴る。
だけど・・・
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わずかに開いた扉がゆっくりと閉まっていく。
そして・・・
また・・・あの薄暗い空間へと後戻りしてしまった。
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青峰「・・・・・・チッ。」
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何故・・・淡い期待をしてしまったのだろうかとイラつきを覚え、舌打ちをした。いる訳ねぇだろ・・・そんな奴。
俺はまた・・・目を閉じて深い眠りについたのだった。
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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時