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アメリカ物語65〈皇后は帝位を掴む〉 ページ19

{ナッシュside}










奴がゆっくりと振り向く・・・。



先程よりも鋭く光る瞳が俺を捉える。今まで似たような眼と巡り会ったことがなかった俺の心臓は、高鳴りを止められずにはいられなかった。



この眼がある限り、バスケットボールなんてつまらないものだと思い、おのずと魔王の眼(ベリアルアイ)を切り札代わりとして使わないようにしていた。使うとしたら、相手を全力で捻り潰したいと思った時やギリギリのゲームを強いられた時。



んなもん、Jabberwockを結成してからこの眼を使ったのなんて片手で数えられる程だった。俺たちの実力が相手よりも勝っていたから出す必要がなかったのだ。



でも、今は・・・



目の前に同種のプレイヤーがいる。



ははっ・・・。












貴方「ニヤけが隠しきれてねぇぞ。」


ナッシュ「フンっ・・・そう言うんだったら自分のツラも見てみろよ。」













・・・高鳴りが収まりそうにない。



はやく、奴との1on1を・・・!!










.











.










_____________________

{貴方side}












はやく1on1をしたい。



あいつも同じことを考えていそうだ。



だって・・・



俺も・・・そう思っているから。



あいつに指摘されたように口角が上がってしまって仕方がない。目の前に同等かそれ以上の力を兼ね揃えている眼が、俺の事を捉えているのだから胸が高鳴ってしまう。



高尾の鷹の目(ホークアイ)や赤司だって見てきたが、日本じゃ・・・それっきり眼を持っているプレイヤーとは出会うことが出来なかった。



だからなのか・・・



こいつの眼が変わった瞬間、ドクンッ・・・と心臓が飛び跳ねたのだ。"対等なプレイヤー"を見つけた。そう言わんばかりに、俺の意思よりも先に体が訴えかけてくる。全身の震えが止まらない。久々に感じる・・・強者を前にした時の心地の良い武者震い。



アメリカに来て良かったと思わせてくれる。



テンションが上がって出してしまった皇后の眼(エンプレスアイ)



いいや・・・



もう、"皇后の眼(エンプレスアイ)"なんかじゃない。



だってもう横には・・・相棒であった修がいないのだから。



これからは・・・



俺1人で戦っていかなくてはならない。



俺自身の手で・・・



帝位の座を・・・!!!

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だお(プロフ) - 明待霧夜さん» 7年・・・!!数字にすると思ってたより長くて驚きました(泣)!長期間更新停止していたのにも関わらずに読んだくださってとても嬉しいです!またちょくちょく更新頑張りますね・・・! (2022年11月9日 22時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
明待霧夜(プロフ) - だおさんお帰りなさい! キセキ物語の終盤から連載を追い始め、かれこれ7年以上白咲ちゃんの物語を追っていることに気づきました…! これからも応援させてください…! (2022年11月8日 6時) (レス) @page23 id: 31d5edc1c2 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます・・・!!戻ってきて初めてのコメントだったので感極まりました( ; ; )読んでくださってありがとうございます! (2022年10月26日 17時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - うぁぁぁ!!かっこよすぎますっ!!好き!!*°♡ (2022年10月26日 14時) (レス) @page21 id: 1bbfe76602 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だお | 作成日時:2022年9月28日 23時

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