謎解き ページ19
白福｢一旦、マネの仕事してくるね。｣
｢ありがとう｣
白福｢お昼まで休んでてもいいからね〜｣
じゃあね、と雪ちゃんは手を振って行ってしまった
黒尾｢部屋で休む？｣
｢…学校の外行ってもいいですか｣
黒尾｢いいよ。｣
｢月島くんがいい…｣
黒尾｢ツッキー？付いてきてくれっかはわかんないけど…｣
月島｢いいですよ、別に。｣
背後から声が聞こえ、振り返ると、
月島くんがいつの間にか居て。
｢京治は？｣
月島｢朝食食べ終わってから
何だかんだで日向とか、木兎さんとか
あと、王様とかの相手で手一杯らしくて。
後の事は日向に頼んで抜けてきました。｣
光太郎と日向くんの事だから、
きっと逃げられない。
しかも今日は影山くんまでいる。
｢月島くん優しい…ありがとう｣
月島｢困ってるんでしょ？
なら仕方ないじゃないですか。
…というより、頼ってくれてよかった、って
思ってるし。｣
｢ツッキー好き。｣
月島｢先輩までツッキー呼びしないで…｣
｢嘘、月島くんは月島くん。｣
月島｢で、外ってどこまで行くんですか｣
｢うーん、、とりあえず近くの公園。｣
月島｢なんかありきたりな気がする…｣
黒尾｢まあいいんじゃねーの、気分転換ってことで。｣
月島｢それ持ってたら気分転換になんてなりませんよね…｣
月島くんは
黒尾さんが手に持っている紙袋を指さした。
黒尾｢それもそうか、じゃあ置いてくるわ。
Aちゃん、ツッキーと待ってて？｣
まるで小さい子を言い聞かせるかのように
黒尾さんは私の頭を撫でて行ってしまった。
月島｢赤葦さん、先輩の事心配してましたよ。
なんか様子がおかしい、どうしたんだろう。って。｣
｢自覚はしてないんだ、｣
月島｢まあ…いつもなら察しがいいのに…｣
｢月島くんはどういう時女子にジャージ貸す？｣
月島｢えぇ…そもそも貸さないです｣
｢なんで？｣
月島｢例えばその子が知らない子だったとして
また会うのってなんか緊張して嫌で…｣
月島くんも女子に緊張するんだ、とか
余計なことを思ってしまったのは
ここだけの話にしよう。
｢じゃあ月島くんは貸さない。
でも京治は貸した。…その差は？｣
黒尾｢泣いたか泣かないか、だろ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まなか | 作者ホームページ：http://mana_no_syo_settu
作成日時：2019年4月20日 0時
