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叶とオフを過ごす。 ページ20

『お待たせ』

昼過ぎ

彼の最寄りの駅で待ち合わせ声をかければ、明るいブロンズの髪色が動く。

「A、おはよ」

『ん、車じゃなくていいの?』

「大丈夫だよ、駐車場探すの大変でしょ?」

『そうだけど…話しづらいでしょ?』

いつもより少し低い声の彼が首を振る。

「人混みにまぐれちゃえば大丈夫、それに」

手を握られれば私と彼の隙間が埋まる。

「こうして寄り添っておけばAにしか僕の声聞こえないし」

マスク越しでも叶が微笑んだのがわかる。

『はぁ…知り合いに会ったら離すからね?』

「ふふ、はぁーい」

『行こうか』

今日は叶の活動3年記念でお出かけです。

「あ、これ良くない?」

『いいかも、でも叶にはこっちも似合うよ』

アクセサリーショップで互いの耳にピアスをあて相手に似合う物を探す。

「僕よりAに似合う物ほしいんだけど?」

『私はカナに似合う物がほしいけど?』

不貞腐れたようにこっちを見る叶。

「じゃあお揃いにしようよ」

『わかった』

「やった!」

嬉しそうに繋いだ手を振りまわす彼の笑顔に微笑みながら買い物を続ける。

「ふぅー。疲れたね」

『ここら辺なら近くに個室カフェあるからそこで休もっか』

「ふふ、調べてくれたの?」

『違うよ、私が行きたいの』

「ほんと…そういうとこなんだよなぁ」

握りしめる力を強めながらAの案内によってカフェまでいく。

『珈琲と紅茶1つずつ』

運ばれてきた飲み物を受け取ればやっとマスクを外す。

「ありがとう、A」

今日は完全オフ日なのに僕のお願いだからと外に出てこうやって買い物につきあってくれる。

歩いてる時もお店にいる時も今だって僕が叶だとバレない様に常に周りを警戒しながらも気晴らしにつきあってくれる。

初めて会った時の彼女はまだマネージャー業に慣れてなくて失敗ばかりだったけど。

《大丈夫です。貴方のやりたい様に出来るように私がいるので、時間はかかるかも知れませんが必ず叶えますよ》

《それがマネージャーとして私が叶さんにできる唯一なので》

色々嫌になった時、励ます事も叱る事もしない的を得ないような言葉が。

僕を救ったんだって言ったら君はどんな顔するだろうか。

『カナ?』

「Aまた僕のマネにならない?」

『…私の意思で選べないって知ってるでしょ?』

「あーあ、フラれちゃった」

彼女の為にも僕はもっと頑張りたい。

いつかこっちに振り向くその日まで。

「葛葉に自慢しちゃおーと」

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Nero(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!応援が励みになるので嬉しいです! (2022年1月22日 0時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。そして、一言失礼します。貴方は、天才ですか!!!!!!もう好きです!!付き合って下さい!!(突然の告白すみません🙏)これからも更新頑張ってください。 (2022年1月21日 23時) (レス) @page46 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
Nero(プロフ) - わー!お知らせありがとうございます。助かります (2022年1月15日 9時) (レス) id: 8d2da00579 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリフラたってますよ😧💦 (2022年1月15日 8時) (レス) id: f6ccfb747c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nero | 作成日時:2022年1月13日 20時

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