39.星屑の湖 ページ41
主人公はハルカちゃんだと、私はずっとそう思っていた。確かにゲームではハルカちゃんが主人公だったけどこれは私の物語だとしたら…私はやりたいように、生きたいように生きていいんだ
「ありがとう」
笑顔で言うとラオムが目を細めた気がした
ラ「表情が変わったようだね…さて、ボクはもう行くよ」
「本当神出鬼没というか…いきなり出て来ていきなりいなくなるわよね」
私は肩を竦めて空になったサイコソーダの瓶を捨てた。振り向いた時には彼はもういなくなっていた
暫くしてドアが叩かれた
誰だろうと思い私はドアを開ける
ダ「やあA」
「ダイゴ！どうしたの？」
びっくりして尋ねるとダイゴは困ったように笑い言った
ダ「ちょっと外出られないかい？」
どうしたんだろうか。私は無言で頷いた
外に出るとダイゴはエアームドを出した
私がリザードンを出そうとするとダイゴはリザードンも疲れてるからと私を後ろに乗せた
(そんな事言ったらエアームドも疲れてるのに)
だけどそれでも疲れを見せないエアームドを見て、ダイゴがチャンピオンなんだなと思い知らされる
「何処行くの？」
ダ「僕の好きな場所」
「ふふ、前は流星の滝だったわね」
ダ「今回は少し違うよ」
そして119番目道路で止まるダイゴ、一体ここに何があるのだろう
「目を瞑ってて」と言われ顔を覆った私はエアームドに乗ったまま移動する。ふわっと地面に降り立つ感じがした
ダ「いいよ、目開けてごらん」
ぱっと手をどかすと
自由になった視界が辺りを捉える
「わあ…！」
橋の下の湖のような場所。ヒマワキシティに来る時も通ったがここは普通の湖だった。だけど夜になった今は星空が水面に反射しここにも星空があるような美しい風景を生み出している
静かな闇の中に散りばめられた星屑や月の光が揺らめいてまるで夢の中
微かに聞こえるさらさらと水が流れる音もその景色にマッチしていた
「綺麗…」
ダ「前来た時に偶然見てね、ここもお気に入りの場所の一つなんだ」
そう言うダイゴの方をちらっと見る。月の光に反射した彼の銀髪がキラキラと輝いていて思わず見惚れてしまった。微笑むダイゴの顔も私を見つめる。ふいにダイゴの手が私に伸びてくる。その手は私の髪をすくいあげゆっくりと落ちた
ダ「A」
急に真剣な顔をするダイゴ。その銀色の瞳は熱を帯びていて私は少し戸惑った
数秒間、それが何分にも感じる位辺りの時間が止まったかのように思えた
やがてダイゴの繊細な唇が薄く開いた
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ペンギンサン(プロフ) - 只今絶賛愛読中です！面白い小説ですね！ (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - みくさん» みくさんコメントありがとうございます！今度書いてみます(*^^*) (2015年5月9日 14時) (レス) id: 58ac159677 (このIDを非表示/違反報告)
みく - マナさん» マナさん、お知らせを読みました。番外編を書こうか迷ってる様ですね！私としては、是非書いて欲しいです！ (2015年5月6日 23時) (レス) id: df33d45b2b (このIDを非表示/違反報告)
みく - マナさん» こんにちは！返信くれてたのね、ありがとう。あ、全然大丈夫だから 気にしないでね(^_^)ハードスケジュールで大変かもしれないけど、頑張って!!待ってまーす♪ (2015年5月5日 12時) (レス) id: 9776d46567 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - みくさん» 今晩は！GWは毎日予定が入ってて…中々ハードで更新が…(/ _ ; ) なるべく早く次更新できるように頑張りますね！ (2015年5月4日 22時) (レス) id: 58ac159677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マナ | 作成日時：2015年3月25日 21時
