5話 デジャヴ ページ7
今日という日もあっという間で、気づけば放課後になっていた。
「大空さん、部活！」
昨日よりも更に端的に要件を述べた宮くんに引っ張られて、私はまた体育館へと足を運んだ。
「今日も大空さんは見学か。まあゆっくりしていきや。」
北さんも昨日と変わらず私が見学することを許してくれて、私はまた昨日と同じ場所に腰を下ろした。
練習は特に昨日と変わったことは見受けられないように思える。
このまま私がここに居てもいいのだろうか...
ふと俯き気味に視線を下げたところで大きな宮くんの声が飛んできた。
「大空さーん！今日はサムとめっちゃおもろい新技するから見ててな！」
「な、聞いてないんやけど！？」
その"サム"であろう人が宮くんの横で抗議しているように見えるのだけれど。
でもそうやって言われたのに見てないなんて言えないからちゃんと見よう。
私は落ちていた視線を元に戻してから
「楽しみにしてますね」
と口パクで伝えた。
大きな声を出すと練習の邪魔になるかもしれないから。
その時何故だか宮くんが嬉しそうな顔をしたような気がして、また少し胸が熱くなった気がした。
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淀(プロフ) - めーぷるさん» コメントありがとうございます！とても励みになります。現在私生活の方が忙しく更新できておりませんが、待っていただけますと嬉しです！ (2020年2月9日 13時) (
レス) id: a73053601c (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - え、めちゃめちゃ面白い・・・。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月27日 16時) (レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淀 | 作成日時：2020年1月17日 2時
