229話 ページ10
それからここは
こうした方が良いじゃないかとか
ああしようと2人で話し合いをしつつ
何度か歌を合わせる
区切りがいい時
壁掛け時計の針は既に22時半をさしていた
「もう、こんな時間か…」
一息つきつつ
手元にある歌詞をパサリとテーブルへ置かれる
私も出してもらったお茶に
口をつけていると遊佐さんは
いきなり突拍子もないことを言い始めた
「今夜泊まってく?」
『んん!?』
飲んでいたお茶が変な所に入って
むせかえった。
『こほ…っ
と、泊まるわけないですよね?』
「えー、そんなにありえないこと?」
私が嫌な顔しても
遊佐さんは口を尖らせながら
納得いかない顔をする
『帰りますよ』
「そんな〜」
『当たり前です、泊まらないに
決まってるじゃないですか』
そう言いながら私は
手荷物に広げた私物なのどを
1つ1つしまっていく
付き合ってもない男女が
2人、1つ屋根の下で一夜をあかす
私にはそんなこと出来ない
泊まる理由が見つからない
「どうしても駄目かな?
僕は、Aちゃんと一緒に居たいんだけど」
遊佐さんは後ろから
私の手を優しく包み耳元で静かに呟く
“一緒に居たい”
それが理由になるのなら
私は………
優しく包み込まれた手は
私の体温だけでもかなり熱く
その体温は全身へと巡っていった
162人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
縦の糸(プロフ) - むさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいお言葉です!忘れ去られぬよう頑張ります(>人<;)また読んで下さると嬉しいです(^^) (2021年9月14日 0時) (レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
む - お話の更新をとても楽しみにしていました!ページが増えた日に思わず声を出して喜んでしまいました笑 次の更新も楽しみに待っています! (2021年9月11日 0時) (レス) id: 2664b338af (このIDを非表示/違反報告)
縦の糸(プロフ) - 水傘るんさん» コメントありがとうございます!こちらの小説と出会って頂いて嬉しいです( ; ; )良かったらまた読んで下さい! (2021年9月9日 0時) (レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 遊佐さんのお誕生日だったので占ツクでなんとなく検索したらめちゃくちゃ素敵な夢小説がッッッ!!最高すぎました・・・!更新が楽しみです!! (2021年8月12日 12時) (レス) id: 9a4a29443d (このIDを非表示/違反報告)
k.rn(プロフ) - 更新ありがとうございました(*^^*)2人の進展にドキドキしながら読ませていただきました(о´∀`о)忙しいと思いますが次の更新楽しみにしてます┏○))ペコ (2021年7月27日 23時) (レス) id: db27ec3dd1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:縦の糸 | 作成日時:2021年7月16日 3時