［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ29)

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#75 ページ29

　

　

　

　

　

　

『あれ、弔はまだ寝てますか？』

黒「そうなんですよ。もう昼過ぎだと言うのに…」

　
あの後、緑谷と別れBARに帰宅した私は
シャワーを浴び黒霧さんがいるカウンターへ

　

　
『あらら、本当よく寝ますね笑』

　

　
黒「早起きのAさんを
少しは見習って欲しいくらいです。

そういえばその山盛りのフルーツはどうされたんです？」

『あ〜…なんか、友達が届けてくれました！』

黒「おやおや、それはそれは
学校にも馴染めてそうでなにより。」

　

『そうでもないですよ…？
保健室にしか行ってないから不登校っぽくなってて

私は敵(ヴィラン)ですし
希望に満ち溢れた瞳が疎ましく思えます。

何より距離感がわかりません。
＿正直、どう周りと接したらいいか…』

　

たった数日でこんなにも
メンタルがやられるとは情けないけれど…

　

これが本音だ。

　

この先、雄英にいることで
私は何か連合の役に立てるのだろうか？

　

　

黒「……Aさんが連合のことを何よりも想ってくれているのはみんな知っていますよ。

だから、あまり難しいことは考えずに

雄英にいる時だけは
"敵連合のA"ではなく

"雄英高校の美都里 A" として学校生活を楽しんでみてはどうですか？」

『雄英高校の"美都里 A"として…？』

　

黒「はい、そこから何か
見えてくることもきっとありますよ

焦らなくて大丈夫です。敵連合(こちら)の方は気にせず学校生活を楽しんでください。」

　

　

　

優しくそう言い、ぽんっと頭を撫でてくれる黒霧さん

　

　

　

先生もだけど、なんか
お父さんみたいで思わず笑みが溢れた

『(連合の一員になってから長いわけではないのに
こんなにも想ってもらえて、私って幸せ者だな…。)』

　

　

　

＿私の父親もこんな風な
お父さんだったら良かった、なんて。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

『そうだ！黒霧さん！せっかく、フルーツ沢山あるから一緒にフルーツパンケーキ作りません？』

　

黒「それはいいアイディアですね。
ぜひ、作りましょう」

黒霧さんのお陰で、
私の中のモヤモヤが少し吹っ切れた気がした。