［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ30)

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#76 ページ30

　

　

『す、すごい…黒霧さんって
お母さんだったんだ…←』

　

　
目の前にはあっという間に
捌かれていくフルーツ達

き、器用すぎる！！私の出る幕がない…！！

黒「？お母さん？？」

『いやっ、なんでもないです！』

私は黙って生クリームを混ぜてよう、そうしよう。

前々から思ってはいたけれど黒霧さん、
こんな女子力はズルすぎる！！

私がフルーツ切ったらとんでもないことになる！！

　

　

ただただ羨ましすぎて無意識にじっと
黒霧さんを見つめていると___

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

死「A、なにしてんの…」

まだ寝ぼけてる声が聞こえたと共に
背中に温もりを感じた。

　

『びっくりしたぁ…！弔かｯ』

死「ん」

　

首筋に当たる弔の髪の毛がくすぐったい。

　

『ごめんね、弔。今はお料理中だから
ちょっとだけあっち行ってて！』

流石にずっとこの状態だと
動きずらいため、離れてと頼んだものの

　

死「…やだ。」

　
寝起きで機嫌が良くないのか
ただ甘えたいのか、わからないけど

　

一向に弔は私を抱きしめたまま離れようとしない。

　

　

　

　

　

『頑張って美味しいパンケーキ作るからさ、
いい子に待ってて？食べたいでしょ？』

　

死「俺はAが食べたい。」

『はいい？！』

　

　

なんて、変なこと言うから思わず弔の方を見てしまう

　

コイツ(弔)めっちゃにやにやしてるじゃん！←
　

　

　

死「ﾌｯ…可愛いな、お前。」

『えっ？』

"鼻に生クリームつけながらこっち見るなよ"と言い
弔はﾍﾟﾛｯと私の鼻を舐め満足そうに立ち去って行った。

その場に取り残された私は唖然。

　

『な、なんなんだ// もう！//
犬に見せかけて本当は中身、気まぐれな猫かよ！！//』

　

　

黒「Aさん！指！指！」

『あああｯｯまたやっちゃった…？！』

弔に振り回されたお陰で
私の手にあった泡立て器は見事に崩壊していた。

(安定の個性発動…)

生クリームが入っていた
ボウルは無事だったことだけが救いであった。