［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ10)

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#09 ページ10

死「黒霧。とりあえずAのお陰で怪我が完治したし俺は疲れたから寝てくる…今後の作戦はそれから話そう。

それから、正式にAは敵連合に入れる。」

黒「御意。」

『(だから、私入るなんて一言も言ってないんですけど～～～！！まず敵連合ってなに…！！

私に拒否権は無し！！？)』

彼らは素性も知らない私を簡単に仲間にすると言っているが頭の方は大丈夫なのだろうか…

死「A、行くぞ。」

『えっうん？』

いつのまにかヒョイっと私を抱き抱えている弔。

『いや、ちょ//自分で歩けます…！』

死「うるさいなぁ…黙って抱かれてろよ。」

てか、なんで寝に行く貴方に私もついて行かなきゃいけないんだぁぁぁ！！

黒霧さんに助けを求めようと目を合わせるがそれも叶わず、虚しくも扉がパタリと閉まった。

一一一一一一一一一一一一一一一一

ｶﾞﾁｬｯ

　

『うわぁ、殺風景な部屋……』

連れてこられた部屋は、生活感のない最低限のものしか置かれていない部屋だった。

妙に薄暗く怪しい雰囲気。

　

死「A」

『ひゃっ』

ベッドの上にそっと下ろし、甘えたような声で私の名前を呼ぶ

男女が2人きり…ベッドの上…もしかして…？この状況って……！！

いやいや話が急展開すぎるし第一、なんで出会ったばかりの奴の部屋にいんのよ私！

これでも世の中に名が知られてるヒーロー殺しよ？！
なにをしてるの……！！こんな所にいる場合じゃないし…！！

1人でパニックっていると、目の前にあった弔の顔は私のお腹にうずくまっていて腰にはガッチリと片方の腕が回されている

『へっ？』

死「…ｽｰｯ」

静まりかえった部屋には
弔の規則正しい寝息が聞こえる

『ねてる………？？え、うん。いや期待してたとかじゃなけど……本当に寝たかったのね…(襲われると思った)』

1人で騒いで馬鹿みたいじゃないか、私。

膝枕してほしかっただけならあんな甘え声でAって呼ばないでよ…！！//

ちょっとだけ覚悟決めちゃってたり、なんて←

『(私ったら何を考えているの…。ダメだ落ち着かなきゃ、とりあえず黒霧さんの所に戻ろうかな…。)』

と、思い弔の腕を外そうとするとﾎﾟﾂﾘと声が聞こえた

　

　

　

　

　

　

死「…あったか、い…」

そう言った弔の顔を見れば涙が伝った跡が見えた気がした。