149話 各々の心配 羽音side ページ31
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ーーーーーーーーー修徳高校、昼休み
睦月さんの夢の話を聞いてから、私の心は正直穏やかじゃなかった。
確かにあの夢の話は、星歌ちゃんの過去の物。
それだけは、断言出来る。
一番の証拠は、夢に出てきた刃物を持った男の事だ。
顔が見えなかったと言っていたが、アイツしかいない…。
それを聞いた私にとって一番心配だったのは、星歌ちゃんに勘づかれる事。
羽(星歌ちゃんに気づかれてないといいけど…)
私の家は道場を持っていて、星歌ちゃんに護身術を教えてから、週３の比率で彼女の鍛錬に付き合っている。
それも、私の学校や部活の事を考えて早朝５時半から。
そうやって会えるのは嬉しいが、私の声を通して星歌ちゃんに気づかれるのが怖かった。
星歌ちゃんは声と音にとても敏感だ。
声を聞くだけで、心の奥底の感情を聞いてしまう。
つまり、本音と建前が筒抜けなのだ。
でも、星歌ちゃんだって野暮ではない。
本当に意識した時しか、あの特技は働かない。
羽(追求してこないだけか…、本当に気づいてないだけか…)
でも、その夢を見た睦月さん達が選ばれたのなら…、しっかり教えないと…。
？「…い、おい。おい、羽音！」
羽「！？…あ、真太郎…？」
緑「どうかしたか、さっきから反応が無かったのだよ」
羽「…ごめん」
反応しなかった事を謝ると、真太郎ははぁ、と溜息を吐いた。
緑「…星歌のことか」
羽「！」
緑「お前が黙って考えている事としたら、星歌しかいないのだよ。何かあったのか？」
羽「っ……実は…」
私は芸能人である睦月さん達の事を少し曖昧にして、真太郎に話した。
すると、真太郎は腕を組みながら私を見下ろした。
緑「…話すのか、その相手方に」
羽「…話すしかないでしょ。夢まで見た関わりなら、尚更ね」
緑「信用出来るのか？」
羽「星歌ちゃんが、無意識の内に信用してるのよ。きっと大丈夫、あの人達なら…」
ーーーーーーーーー星歌ちゃんの心を、受け止めてくれる…。
そう呟く私を見て、真太郎は再び溜息を吐く。
緑「…なら、その時は俺も行こう」
羽「は？！なんで……」
緑「話すのはお前だが、俺も「あの時」「あの場」にいた。
お前が話せなくなった時、誰が話すのだよ」
羽「っ……はぁ、わかった。その分練習倍にするからね」
緑「…わかったのだよ」
コイツも意外と頑固で、心配性だ。
そう悪態付きながら、心の底で、少しだけ感謝した。
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星歌(プロフ) - †NANA†さん» こんにちは、コメントありがとうございます。こちらに関しましては他の方からも言及があったのですが、フラグを立てているため変換されていないのだと思われます。直し方も分かっていないので、申し訳ありませんがご了承頂けると幸いです。 (2021年1月31日 18時) (
レス) id: a0f7ae3e39 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 葵さんの名前の所が○になっています。 (2021年1月28日 16時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - もんたろさん» 返信が遅くなって申し訳ありません。コメント、頂けるだけでも嬉しいです！残念ながら、私にも未だ分かっていない状態でして…。本当にすみません…。 (2017年12月31日 13時) (レス) id: 705ad98d73 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - すみません。作者様にも原因が分からなかったんですね…お話を読み進めてから気づきました。コメントは気になさらないでください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - コメント失礼します。葵さんの名前がなぜだか〇になっていて、誤字かと思ったので報告させていただきました。既に気づいていらっしゃったらすみません…。とても引き込まれるお話で、時間を忘れて読ませていただいてます。更新頑張ってください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年5月17日 17時
