それは運命的なｰ石田彰ｰ

片思い期間(石田さん) ページ5

I side

『今日も送ってもらっちゃってすみません...楽しかったです！』
石「僕も楽しかったからいいんだよ？」
『明日もBスタジオですか？』
石「うん、明日も居るからよろしくね」
『はい！おやすみなさい！』

お辞儀した後に手を振ってくれる。
僕の姿が見えなくなるまでは家に入らず立って見ててくれる。

ガンダムSEEDで共演後、連絡先を交換したりご飯を食べに行ったり家まで送ったり...
どことなく緊張しながらも楽しそうに笑ってくれるAがかわいい。
彼女は美しい、共演者もスタッフでも彼女を狙う男は多くいる。
変に飾らない、媚びも売らない壁もつくらない彼女には自然と人が集まる。
続けて同じ作品に出れると「遅いから送っていく」という理由も作れる。
関係性が壊れることが嫌で、なるべく同じ事務所の仲の良い先輩という立ち位置でいようとしていた。
もっと頼ってほしいという欲も出てきているという事実は隠さないといけない..


緒方石田ラジオにて
緒「石田さんへ嫁取り話なんですが〜」
石「それね、そんなに僕に興味無いでしょ！」
緒「いや、実生活ではいかがなんですか？」
石「実生活？」
緒「嫁を取る予定は 「ないですね！」」
石「もうそういうことができない不幸な身体...不幸な精神になってるんですよ」
緒「合コンとか？」
石「ないです」




放送終了後
石「緒方さん」
緒「はいはい」
石「一目惚れ、したことあります？」
緒「...嫁取る予定あるじゃないですか」
石「いや、嫁とかそういう話はまだなんですけど」
緒「相手誰です？ちゃんと話してくれないと今くじらさんに連絡しますよ」
石「だから僕は」
緒「な、ま、え、は？」

緒方さんの満面の笑みに逆らえない







✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
石田邸
石「あれ半ば脅しでしたよね？」
『え、そんな事があったんですか！？』
く「ふふふ、Aちゃん顔真っ赤！」
緒「いやいや脅しだなんて人聞きの悪い」
く「結局あの後すぐ電話来て石田くん呼び出したのよね！懐かしいわぁ〜」
緒「Aちゃんの演技は気になってたしね。綺麗な顔してるし」
『緒方さん...』
石「妻を誘惑するのはやめてくださいね」
く「そういえばAちゃんのこと聞いてないじゃない？」
緒「片思いじゃなくて両片思いだったことが運命的だよね」

片思い期間(甘井さん)→←出会い

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す