【HQ】バケモノ揃いの学園に入学しました。【異能力パロ】

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……まさか、私が選ばれた、なんてねぇ。

入学式も終わって、今は一年生全員が各々の教室に向かっている。

私のクラスは1-α(アルファ)組。組はα、β(ベータ)、γ(ガンマ)の三つで、各クラス20人ちょいだから、合計で60人から70人だろうか。普通の学校からしたらかなり少ないが、でもこの学校は"特殊"だから。

……1ヶ月前までは、こんな学校に入るなんて想像もしていなかった。

そう、私が異能力者だって事が発覚したのは、つい最近。それこそ1ヶ月前、だったかな。

異能力者になると、体の何処かに紋章が浮かび上がる。あのときは確かお風呂に入っていた時で、髪を洗っていたら、うなじの所にその紋章が浮かび上がっていて、それをお兄ちゃんに見せたら、異能力者だって言われて……普段から割りと冗談を言わないお兄ちゃんでも、にわかには信じがたかった。

急いで入学手続きをしようとしたらこの学校くらいしか間に合わなくて、必然的にこの学校に入学することになったのだ。

でもあんな場所にあるの気づけた方が凄いし、あのまま気づいてなかったら今頃家でゴロゴロしていられたんだろうなぁ、って考えると惜しいような気も。

私がそんなことを思いながら周りの生徒たちに流されるように進み続けていたら。


ドンッ


「うわぁ!?」


女子らしからぬ悲鳴を上げて、私は誰かとぶつかった。


「いつつ……」


おでこをさすりながら見上げると、長身の男子生徒が傍迷惑そうに私を見下ろしていた。

―――デカっ!?

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