塩の壁は高い？！ −４−

196 玲於side ページ46

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玲於side



なんで…別れを切り出されたか…分からない。




でも…Aちゃんのことだから


何かしらの理由があるはず。




玲於「ねぇ…。」


龍友「ん？」




来たかって感じの苦笑いの龍友くん。




理由…知ってるなら教えてよ。


どうせ知ってるんでしょ？




玲於「…お願い…します。」



龍友「…ん。」




.





玲於「はぁ？何それ！！」


龍友「まぁまぁ。苦笑
わかるやろ？玲於やって…。」


玲於「…。」




龍友くんから別れることになった理由を聞いた。



そんな…理由で…。



今まで付き合ってきて…


騒がれたことなんて1度もないじゃん…。



なのに…なんで…。




龍友「売り出すっつーことは
そういう事やからな。」


玲於「…。」


龍友「それに…あいつ…
自分のことやなくて…玲於のことも
考えたから出した答えやと思うねん。」


玲於「はぁ？」


龍友「あいつ…これからドームツアーを
控えてる俺らのことを気にかけてる。
それやなかったら…多分…
事務所に何言われても別れへんと思うし。」


玲於「…。」


龍友「ほんまにごめん。」


玲於「なんで龍友くんが謝るんすか…。」


龍友「妹に代わって…謝る。
勝手でごめんなさい。」


玲於「…。」




こんな…別れ方なんて…絶対認めない！



俺はAちゃんが好きだし…




まだ俺のことを


好きでいてくれるって信じてるから。





いてもたってもいられなくて


AちゃんのLINEを開いた。




文字を打っては消して…


結局何も送ることは出来なかった…。





たくさん言いたいことはある。



よりを戻したい。


別れたなんて思いたくないって…


たくさん想いを伝えたい




……でも…困った顔をするAちゃんが


頭に浮かんで、送信は出来なかった…。





別れることなんてないって…



振ることないって言ってたじゃん……なんで…。

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